思わぬ逆風の西田

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 新型コロナウイルスが全世界で猛威を振るうなか、国内のエンタメ業界も舞台の公演延期やイベントの中止など大きな影響を受けている。日本俳優連合の理事長を務める西田敏行(72)が俳優の窮状を訴える要望書を国に提出したところ、その男気が称賛される一方、思わぬ逆風にさらされている。

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、国は大規模イベントの開催自粛を呼びかけている。それを受けて、多くの舞台やイベントが延期や中止となり、芸能界も深刻な状況に陥っている。

 そんな折、今月5日、西田が理事長を務める「日本俳優連合」が、首相や厚労相らに宛てて、「働き手支援についての緊急要請」とする要望書を提出したのだ。

 そこではイベントの自粛要請を受けて、舞台などの中止が起きているとしたうえで『出演者へのキャンセル料等の話し合いには到底至らないケースが多く、生活に困窮する事態が見えています』と窮状を訴えている。

 そのうえで、多くの俳優が個人事業主、雇用類似就労者であるため、国の支援対象から外れていることを指摘し、「雇用・非雇用の別のないご対応で、文化と芸能界を支える俳優へご配慮下さいますよう要望いたします」としている。

 言ってみれば、西田が男気をみせて“直訴”したというわけで、その行動に称賛の声が寄せられている。しかし、反発する声も少なくない。

 《いや、大変なの俳優だけじゃないからね?》

 《気持ちはわかるけど、俳優さんって保証はないのは覚悟の上なんじゃないかな》

 《文句言ってないで西田さんがお金の支援したらいいじゃない。たくさん稼いでるでしょ?》

 結果として、辛辣(しんらつ)な意見がSNSで飛び交うことになってしまった。

 「西田としては、理事長である以上、俳優の生活を守るためにも声を上げざるを得ない。ただ、メディアに取り上げられることで、“悪目立ち”してしまった。多くの個人事業主やフリーランスの人はアピールすることすらできない人が多く、大変なのは俳優だけじゃないと反発を受けることになってしまった」と演劇関係者。

 自分たちのことを大声でアピールするだけなく、“声なき声”を代弁してくれればよかったのに。