イラスト:ラジカル鈴木

写真拡大

日本人の4人に1人が脳卒中や心筋梗塞など、血管の老化が原因で起こる「血管病」で亡くなる時代。医療関係者も今、「血管ケア」の重要性に注目しています。私たちが突然死から身を守るためにできることは──(構成=島田ゆかり イラスト=ラジカル鈴木)

【イラスト図解】こんな症状にご用心!

* * * * * * *

40代、50代で血管病を発症する人が増えている

突然死とは、どのように起こるかご存じでしょうか。いわゆる脳卒中(脳梗塞/脳出血)や心筋梗塞により、脳もしくは心臓の機能が停止することが原因です。ではなぜ、心臓や脳が一瞬にして機能停止してしまうのか。その原因はすべて「血管の老化」にあります。

血管が破裂、あるいは詰まることで引き起こされる病気を「血管病」と呼び、最近では40代、50代で血管病を発症する人が増えています。要因は、食べ過ぎや偏食、運動不足にあります。

実は、地球上の動物で、血管病を発症するのは人間だけ。便利な生活や乱れた食生活で血管を蝕まれた結果と言えるでしょう。しかし、生活習慣を見直すことで血管を強くすることはできます。

次ページの血管老化度チェックテストで、自分の血管年齢を把握し、今からできる「血管ケア」を始めましょう。

こんな症状にご用心!

●激しい頭痛・吐き気がある
●ときどき動悸がする
●胸に違和感がある
●軽い動作でも息が切れる
●ろれつが回らない
●言葉が理解できない
●手足にしびれがある

脳梗塞
硬化が進んだ脳動脈に血栓が詰まり、血流が途絶え、その先の細胞が壊死する

脳出血
脳の細い動脈が硬く厚くなり、こぶ状の動脈瘤ができ、破裂する

心筋梗塞
冠動脈に血栓が詰まり、心臓への血流が完全に途絶えて、心臓の筋肉が壊死する

大動脈瘤破裂
腹部や胸部の太い動脈が硬化してこぶ状の膨らみができ、それが破裂して体内で大出血が起こる

あなたの血管年齢はいくつ?

〈血管老化度チェックテスト〉
40歳を過ぎれば、血管も徐々に衰え始めます。まずは現状を把握し、必要なケアを始めましょう。

あてはまる項目をチェックしてください

□1  早食いである。または満腹になるまで食べることが多い
□2  肉や揚げ物が大好き
□3  野菜をあまり食べない
□4  魚をあまり食べない
□5  外食や市販の弁当が多い
□6  丼もの、カレー、パスタなど単品料理で済ますことが多い
□7  ラーメンが好きでよく食べる。汁も飲み干す
□8  インスタント食品やスナック菓子をよく食べる
□9  毎日のようにお酒をよく飲む
□10 運動はほとんどしない
□11 ちょっとした移動にも車を使い、あまり歩かない
□12 以前と比べて、明らかに太った
□13 仕事がいつも忙しい。または、介護など家族のことで忙しい
□14 寝不足の生活が続いている
□15 イライラすることが多い
□16 ストレスが多いほうだと思う
□17 趣味がない

□18 血圧が高い
□19 血糖値が高い
□20 LDLコレステロール値が高い
□21 家族に脳卒中や心筋梗塞になった人がいる
□22 長年たばこを吸っている

チェックをつけた項目を、Q1〜17は各1点、Q18〜22は各2点で計算しましょう

判定結果

■《3点以下の人》

実年齢+5歳以内
血管病の心配はありません

実年齢に近い状態の血管です。生活習慣病のリスクは年齢とともに増加するので、現在の良い生活習慣を続けて、元気な血管を維持できるようにしましょう

■《4〜7点の人》

実年齢+10歳
現在の生活習慣を見直そう

実年齢よりも血管の老化が進んでいる可能性があります。食生活などを改善し、老化を食い止めましょう。血管ケアは早く始めるほど、確実な効果を得やすいですよ

■《8〜12点の人》

実年齢+15歳
放置するのは危険です!

血管の老化が実年齢よりも進んでいます。血管ケアを開始しましょう。高血圧、糖尿病、脂質異常症の人は専門医に相談し、治療方針を作ってもらうことをおすすめします

■《13〜17点の人》

実年齢+20歳
数年後、血管病に襲われる危険あり

動脈硬化が進んでいる可能性があります。血管病年齢を知るための検査を受け、専門医に相談して生活習慣病の改善など、必要なケアを早期に始めましょう

■《18点以上の人》

実年齢+30歳以上
深刻な状態。今すぐ治療を開始して

全身の血管で動脈硬化がかなり進行していると考えられます。血管病年齢を知るための検査を受け、専門医のアドバイスのもと、今すぐ血管ケアを始めましょう

〈後編につづく〉