豆匠たかちが経営していた豆腐小売店「八王子一丁庵」

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東京・多摩地区では初の新型コロナウイルス関連倒産  人手不足に新型コロナの影響による販売不振が重なった

 (有)豆匠たかち(TDB企業コード:983140555、資本金500万円、東京都あきる野市下代継25-3、登記面本店:東京都八王子市中野町2706、代表高地広氏)は、3月25日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日、破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は岩波修弁護士(千代田区麹町4-1、桃尾・松尾・難波法律事務所、電話03-3288-2080)ほか3名。

 当社は1966年(昭和41年)11月創業で、1977年(昭和52年)4月に法人改組した豆腐製造販会社。北海道産大豆だけを使用した高級豆腐『一丁庵』を看板商品に、豆腐と油揚を中心に湯葉やおからを使用した惣菜を製造し、大手百貨店や駅ビル内の『八王子一丁庵』での小売りと、食品スーパーなどへの卸売りで、2014年3月期の年売上高は約9億3000万円を計上していた。

 しかし、頻繁に小売店のスクラップアンドビルドを繰り返したことで固定客がつかめず、店舗固定資産の除却損が重なり財務体質が悪化。2019年3月期の年売上高は約6億9600万円にとどまり、債務超過が解消できずにいた。近時は人手不足により小売店の営業を維持することが困難だったなか、新型コロナウイルスの感染拡大による販売不振が重なり、今回の措置となった。

 負債は約5億6000万円の見込みだが、増加する可能性がある。

 なお、多摩地区におけるコロナウイルス感染症関連の倒産は初めて。