小池都知事「都市封鎖」に言及 「東京オーバーシュート」の現実味

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 新型コロナウイルスの感染者が世界で40万人に迫り、死者は1万7000人を超えた。

日本国内の感染者も1800人を超え、東京都だけで1000人を突破した。

そうした中、小池都知事は23日、「この3週間、オーバーシュート(爆発的な感染拡大)が発生するか否かの大変重要な分かれ道であるということです」と発言。

イベントなど人が密集する空間への外出を控えるよう都民に呼びかけ、「感染の爆発的な増加を避けるためロックダウン(都市封鎖)など強力な措置を取らざるを得ない状況が出てくる可能性がある」と「首都封鎖」に言及した。


ネット上では「映画みたいなこと本当に起こるの?」と疑問を抱く声が少なくないが、小池発言の背景にあるのが政府の専門家会議や厚労省の見通しだ。

19日に開かれた専門家会議は「今後、感染源が分からない患者が継続的に増加し全国に拡大すれば、どこかの地域を発端として爆発的な感染拡大(オーバーシュート)を伴う大規模流行につながりかねない」という提言をまとめ、オーバーシュートが発生すれば数週間にわたって都市を閉鎖する「ロックダウン」といった強硬措置を取らざるを得なくなるとしたのだ。

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「大阪府の吉村府知事が19日夕方に突然ブチ上げた大阪府と兵庫県の往来自粛には賛否両論がありますが、ベースにあるのは厚労省が18日に内々に通知したシミュレーションです。

『19日までの間に患者78人(うち重篤者5人)、20〜27日に患者586人(うち重篤者30+9人)、28日〜4月3日に患者3374人(うち重篤者227人)』との試算で、『感染報告者数がこれから急速に増加し、来週には重症者への医療提供が難しくなる可能性あり』とされていた。

一方、小池知事が示した厚労省の試算は『25日までに感染者51人(うち重篤者4人)、26〜4月1日に感染者159人(うち重篤者12人)、4月2〜8日に感染者320人(うち重篤者25人)』との内容。2週間で感染者が530人が増える可能性があるというものですが、大阪と比べていかにも数字が小さい。本当はケタがひとつ違うのではないか、との疑念が上がり、今週中にも都内はオーバーシュートするのではないか、とも言われています」(厚労省担当記者)

 大阪府は人口約1427万人、対する東京都は人口約1395万人だ。都内の感染者はこの数日で急増している。果たしてどうなるか。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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