婚活サイト「キャリ婚」を主宰する川崎貴子さんが「令和の共働き婚」をテーマに、それぞれの分野で活躍するプロと対談する連載。第6回のゲストは、実業家の江村林香(えむら・りか)さん(51)です。前後編。

東京ドームで前代未聞の結婚式を挙げた理由

川崎貴子さん(以下、川崎):前回の話から、トントンと結婚が決まったわけですけど、そこで“お姫様”が出したお題が「誰もやったことがない場所で結婚式をしたい」だったんですよね。

江村林香さん(以下、江村):バツイチ、内縁も合わせて、結婚式は3回目だったんです。1回目は東京ディスニーランド近くのホテルだったんですけど、相手の実家が厳しかったので、自分のやりたい式ができなかった。

2回目は海外挙式だったので、3回目は誰も挙げていない場所でやりたくて、東京ドームを借り切ったんです。3、4時間でオーロラビジョンも全部借りて、当時は40万円くらいでできた。その代わり、野球もやらないといけないんですけれどね。

川崎:そうそう、出席者はみんなヒール禁止(笑)。

--(ウートピ編集部)江村さんの東京ドームの結婚式のエピソードは過去にメディアでも取り上げられたそうですね。「東京ドームの結婚式」と聞くと、「どんなセレブなんだ。私には遠い世界の話」と思ってしまいますが、数十万円くらいでできたんですね。

江村:新婦側と新郎側で対戦して、終わったら上から私が松田聖子のように登場して、ダンナに抱っこされてピッチャーマウンドに連れて行かれ、長嶋(茂雄)さんみたいなスピーチをしました。「このマウンドに立つまでに、険しい道のりがありました」みたいな。

川崎:懐かしい(笑)。会場が広くて楽しかった。

江村:料金が安いし、皆さんスポーツウェアだから、当然、私が一番キレイなんですよ(笑)。

川崎:前回の「自分が輝ける池」理論ですね。

(左から)川崎貴子さん、江村林香さん

結婚契約書で「年収2000万達成」を夫に要求

川崎:結婚するに当たり、夫と契約書を結んだんですよね。「家事と子育ては夫が8割負担」「年収は2000万以上に引き上げる」「怒ってはいけない」とか、強気な内容です。

江村:一人暮らしの経験があって、子供が大好きな人にとっては、全然苦じゃない内容ですよ。年収についても、夫は600万円くらいのサラリーマンだったんですけど、それで達成するのは無理だからと起業した。もともと起業したいと思っていたみたいだから、いいきっかけになったみたい。

川崎:いやー、普通無理だよ(笑)。ダンナさんからの唯一の条件は「妻は40歳までに年商1000億円」なんですよね?

江村:私だけ契約不履行ですね(笑)。毎年「僕は全部実行したのに、全然ダメ。このままなら“卒婚”させていただきます」って言われています。

自分を知っているからこそ自分の“掟”を決められる

川崎:江村さんが提示する、ちょっとギョッとするような結婚の条件って、きっと江村さんだけの信念があるから生まれるのだと思うんです。

江村さんの中に一本「こういうもの」という“宗教”みたいなものがあって、周りの人もとやかく言えない。でも、そんな信念を持った人のほうが、良い人を手繰り寄せられるし、幸せになれるし、自分だけの“池”を作ることができるのかなあと思います。

もちろん、周りに迷惑をかけまくったり、誰かを傷つけたりするのはダメだけれど、「他の人はこう」とか「今の市場はそうじゃない」というのではなくて、わがままに自分の“掟”を決めてしまっていいと思うんですよね。

江村:「家事は奧さんにやってほしい」という人も世の中にいるけど、私はそういう人とはそもそも合わない。

川崎:この連載でも繰り返し言っていますが、自分にとって何が許せて何が許せないか、自分は何が好きで何が嫌いなのか、まずは自分というものを知ることが大事なのかもしれないですね。

江村:男性の場合、社会的なポジションが上がってきたり、収入が増えたりすると、家事もするようになりますよ。自信がついたら、奧さんに何かしてあげる余裕が生まれるのかな。

川崎:そっちに行くか、浮気に走るか……。ポジションが上がると、エネルギーも増えるんだと思います。最後に、幸せな結婚の秘訣(ひけつ)は何だと思いますか?

江村:私の場合は「頼る」です。チェックはするけど、子供に頼る、夫に頼る。「依存する」という意味ではなくて、自分ができないことはお願いすることが大事なのかなと思います。