「天然ボケの人」の共通点8つ

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「天然だね」と言われるけれど、どういう意味なのか気になっている人は多いのではないでしょうか。褒め言葉? それとも……。

今回は「天然な性格」について深堀りします。天然の特徴や、周囲の人に与える印象について、良い面と悪い面の両方を紹介します。また、天然だと思われないようにするために気を付けるべきことについてもお伝えします。

■「天然(天然ボケ)」って誉め言葉?

「天然」とは、ちょっとズレた受け答えをするなど、感覚や言動が一般的な人と比べてズレている人のことをいいます。

「天然ボケ」ともいうので、バカまたはアホという意味で捉えている人もいるかもしれませんが、そうではありません。頭の良い天然の人もいます。自分の世界に入り込みやすいところがあり、総じてほんわかした雰囲気の人が多いです。

大事な場面でズレていたり、程度がいき過ぎると反感を買ったりすることも稀にあります。しかし、本人に悪気はなく、素直で純粋なタイプの人が多いため、大概は「天然だからしょうがない」「そういうところがかわいい」と許されてしまうことが多いです。

本人としては、ごく普通にしているだけなので、なぜ笑われるのか分からないことが多く、天然の自覚はありません。

天然ボケな人の特徴

ちょっとズレた感覚を持っている天然ボケな人。そんな人たちには、どのような特徴があるのでしょうか? 性格と行動、それぞれ紹介します。

◇性格の特徴

☆(1)楽観的

基本的に、ポジティブに物事を考えます。落ち込んでいても、途中から「ま、いいか!」と明るく立ち直ります。穏やかで細かいことを気にしない性格なので、一緒にいる周りの人たちはリラックスできるようです。

☆(2)一生懸命で純粋

真っすぐすぎるゆえに周りからは笑われてしまうことも多いですが、本人はいたって真面目です。何事も一生懸命取り組むところが特徴で、人をあまり疑いません。

そのため冗談や悪ふざけに気付かずに、真に受けてしまうことも多いです。

☆(3)優しい

悪意がなく、誰に対しても優しいです。自分の価値観を人に押し付けるようなこともしません。素直で人懐っこいので、同年代や年上からかわいがられる傾向があります。

☆(4)自分の世界を持っている

マイペースな性格で、趣味や好きなことが少し変わっている傾向があります。

独特な発想力で自分の世界を確立しています。自分の立場から物事を考えることが多いので、共感力が弱いところも。

◇行動の特徴

☆(1)斜め上をいく受け答えをする

思ったことをそのままパッと口にします。自分独自の世界から物を見ているので、質問に対して、予想できないような不思議な受け答えをすることも多いです。

天然の程度が強いと、会話がかみ合わないことも。

☆(2)おっちょこちょい

うっかりミスをしたり、肝心なことを忘れたりします。

電車を間違えて違う方向へ行ってしまったり、靴下を裏表逆にはいていたりするなど、抜けているところがあります。注意力が散漫になると、何もないところでコケることも。

☆(3)自分の世界に入り込みやすい

他の人と一緒にいても、いつの間にか自分の世界に入っていたりします。そうすると、話を振られたときに聞いていなくて、場が盛り上がっているのに「え、何が?」と答えてしまうなんてこともあります。

☆(4)異性からの好意に気付かない

周りの人にあまり関心が向いていないため、アプローチされていることに全く気付かないことがあります。

周りが「明らかに好意があるよね」と気付いているようなことでも、本人は「え? そういう意味だったの!」とびっくりしたりします。

■天然ボケが与える良い印象・悪い印象

次に、「天然ボケだ」と言われる人が与える印象についてもお伝えします。

◇良い印象

☆(1)周りを和ませる

天然ボケな人の独特の言動は、みんなの笑いを誘います。どこか憎めない感じがして、良い意味で周りを緩ませてくれます。

一緒にいて退屈しないので「もう、そういうところがかわいいんだからぁ」と愛されます。

☆(2)天真爛漫で放っておけない存在

愛嬌があって感情表現が豊かな天然の人は、周りからすると放っておけない存在です。おっちょこちょいの様子を見ていると、男性は守ってあげたいと感じることもあるようです。

お世話好きの人と一緒になるといいコンビになれます。

☆(3)正直でピュア

計算ができないタイプなので、嘘がつけず、なんでもすぐに顔に出てしまいます。そういった部分が周りの人の警戒心を解いてくれます。正直で純粋な人柄は信頼され、愛されます。

◇悪い印象

☆(1)空気が読めない

場の空気を読んで適切にふるまうことが苦手なので、的外れな言動をして、「理解力がない」「鈍感だ」と思われることがあります。

共感するのも苦手なので、時には悪気なく相手の気に障る発言をしてしまうことも。

☆(2)頼りない

どこかのんびりしていて、ワンテンポ遅れがちです。ミスが許されない場面で、おっちょこちょいの部分が出ると、「使えない人」と思われます。

要領が悪いところもあり、仕事の面で天然を発揮すると煙たがられてしまうことも。

☆(3)協調性がない

自分のペースでどんどん行動してしまうため、協調性がないように思われます。温室育ちのまま周りを気にしないでいると、常識がないように見られることも。

■天然ボケから脱却する方法

良い面も悪い面もある「天然ボケ」ですが、仕事面から見るとマイナスイメージが強いかもしれません。では、そういった印象を与えないためにはどうすればいいのでしょうか。

◇脱却ではなく「悪い部分」のみ気を付ける

天然ボケは本人に自覚がないために、何が変なのかが分かりません。なので、実は「天然ボケ」を直すのはなかなか難しいです。良いとか悪いとかではなく、一つの個性ですので、やみくもに直すというよりも、悪い部分を知り、「こういうときは気を付けよう」と認識しておくことが大切です。

特に、プライベートでは許されることでも、仕事ではマイナス面が生じてしまうケースもあります。仕事ではおっちょこちょいの部分が出ないように、大事なことはメモする癖を付けておくといいですね。

「締め切りや約束は確実に守ること」「指示されたことは忘れないこと」「ミスをしないために、チェックは必ず二度すること」、この3点を意識しておけば基本的には大丈夫です。第一印象で頼りなく見えても、きっちりこなしていけば「なんだかんだしっかりしてるね」と評価が変わります。

プライベートでは、冗談や悪ふざけを知っておくといいかもしれません。また、共感するのが苦手なので、シリアスな場面や相手が落ち込んでいるときには、発言に気を付けるようにしましょう。これだけでもかなり悪い面は目立たなくなります。

あとおすすめなのは、信頼できる友達にサポートをお願いしておくことです。友達に「私が変な言動をしたときは教えてね」と言っておくのです。すると、何が変だったのか、どう行動すればよかったのかを教えてもらえるので、一般的な感覚を学べるようになります。

ただ天然ボケを全て直してしまうと、折角の良さが消えてしまうので、マイナス面だけ気を付けるようにしたいですね。

「天然ボケ」の良さを大切にしよう!

天然とは、一般的な感覚からズレている言動をする人をいいますが、良い悪いではなく、一つの個性です。

斜め上をいくユニークさで、周りを楽しい気分にさせてくれるところもありますし、仕事などミスが許されない場面ではおっちょこちょいさがマイナスに出ることもあります。

そういったことを認識してマイナス面には気を付ける必要がありますが、基本的には愛されキャラですので、自分の素敵な個性を大切にしてくださいね。

(高見綾)

※画像はイメージです