「住まいを「間取り」という概念から解放する可動式コンパクトキッチン:FETISH #25」の写真・リンク付きの記事はこちら

SANWA COMPANY
QB 01 KITCHEN

「キッチンとは備え付けるもの」という概念から解放されたら、ライフスタイルはどのように変化するのだろうか。

LDKの概念が消失しつつあるように、この10年で空間内のあらゆる区切りや外と内との境界をなくす考えが広がってきている。言い換えるならば、空間とインテリアの関係は多様になり、さらにはアウトドアとのつながりも強くなっているということだ。

こうした時流を汲み、「柔軟性、流動性、機能性、必然性」をメインテーマに、食の都イタリアの建築事務所「Bestetti Associati」によってデザインされたのが「QB 01 KITCHEN」。コンセプトモデルとしてミラノサローネ2018で発表された可動式コンパクトキッチンだ。

その名の通り、QB 01 KITCHENには小さなホイールが付いていて、カートのように屋内から屋外へ、部屋から部屋へ、簡単に移動できる。


 

可動式でコンパクトだからといって、実用性や機能性を損なうことはない。木製カットボードの下にはシンク、卓上IH調理器といったキッチンに欠かせない要素はもちろん、コンパクト冷蔵庫やカトラリー用の引き出しまで備え付けられている。

そして、コンパクトさゆえのギミックもユニークだ。カットボードは反転させればトレイとしても使え、バンドル部分にはナイフ立てや、そのほかのキッチン用品の収納ケースを引っかけることができる。

可動式のコンパクト・キッチンQB 01 KITCHENが実装されたとき、住宅のあり方は塗り替えられるかもしれない。

シリーズ:WIRED FETISH(21)直線も曲線も“スマート”に計測するデジタルなメジャー(22)ミニマルな空間には郷土玩具の“ヌケ感”が必要だ(23)ホームとキャンプの境界を溶かすカセットコンロ(24)サイクリングに“革命”をもたらす軽さと操作性を備えたe-BIKE(25)住まいを間取りという概念から解放する可動式コンパクトキッチン

※シリーズ「WIRED FETISH」のバックナンバーはこちら。