マスクには新型コロナウイルスの予防効果はない――。咳が出る人が付けるとうつすことを防ぐ役割はあるが、健康な人が付ける必要はないという説だ。これは本当なのか?WHO(世界保健機関)も「マスクは感染予防にはならない」と断言しているが...。

予防効果はあまりないとされているのに、マスク不足は一向に改善されない。なぜここまで需要が高まっているのか。街で聞くと、ウイルスの予防効果を信じ込んでいる人のほか、「していないと悪人のように見られる」と、周囲の目が気になることを理由に挙げる人もいた。

専門家「マスクにコロナを防ぐ効果があるかと言えば、ない」

専門家はどう見ているのか。東邦大学感染制御学の小林寅拔擬は「マスクにウイルスを防ぐ効果があるかと言えば、ない」と言う。マスクには、5マイクロメートル(一般的な髪の毛の太さの20分の1ほど)の穴が開いている。新型コロナウイルスの大きさはこれよりもかなり小さなものなので、通り抜け放題なのだ。(ちなみに花粉は30マイクロメートルなので、マスクで防げる。)

「飛沫は大きなものなので、それは防げます。飛沫の中にウイルスは含まれていますので、咳をしている人がマスクをすることは必要です」と小林教授。

無症状の人でもマスク着用はいくつかのメリットはある。医療関係者や美容師など相手の顔の近くで作業をする人は、飛沫を防ぐ点で有効だ。同じ理由で、人が密集する場所に行く場合は付けた方がいい。さらに、マスクをしていることで自分の顔をウイルスのついた手で直接触らなくなるのもメリット。喉を乾燥させない作用もある。

欧米での広がりは、手を洗わない文化とハグや握手の習慣

小林教授は「症状がない人が躍起になってマスクを探すことはありません」と話している。

神田愛花(フリーアナウンサー)「日本のほうが感染の始まりが早かったのに、アッと言う間に欧米で増えました。それは日本にマスク文化があったからかなと思ったのですか...」

小林教授「むしろ手洗い文化の違いですね。あとはハグなど、欧米はコミュニケーションが密接です。その違いですね」

キャスターの立川志らく「アメリカでも握手は普通にしますが、日本だと会釈くらいですからね」