フランクフルトMF長谷部誠【写真:Getty Images】

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4バックシステムへの変更で出場機会が減少している長谷部「需要がなくなった」

 フランクフルトは現地時間12日、UEFAヨーロッパリーグ(EL)ベスト16第1戦でバーゼルと対戦し、ホームで0-3と大敗した。

 元日本代表MF長谷部誠はアンカーで起用されたが、ドイツ地元紙は長谷部の衰えを指摘し、「別れを告げる可能性もある」と取り上げている。

 長谷部は2014年にフランクフルトに加入し、主戦場のボランチではなく、3バックシステムのリベロとして不動の地位を築いた。アディ・ヒュッター監督が就任して以降も主軸として守備陣を支え、昨季はELでベスト4進出の快挙に大きく貢献した。

 しかし、今季序盤戦でチームは不振に陥り降格圏に迫る危機に直面すると、守備の改善のため、ウインターブレイク後に4バックシステムへの変更に踏み切る。それにより長谷部は出番を失い、一時はベンチを温める日々が続いた。

 それでも、ELベスト32第1節のザルツブルク戦ではボランチに配置されると、4-1の勝利に貢献。それからは次第に中盤での出場機会を増やしていた。そんななか、ドイツ地元紙「Frankfurter Rundschau」は「誰がとどまり、誰が去るのか?」と見出しを打ち、長谷部の去就について触れている。

 記事では、今季限りで契約の切れる選手たちの今後に注目しているが、今年で36歳を迎えた長谷部について「テクニック面ではチーム最高選手の1人」としつつも、「スピードは減退している」とプレーに衰えが出てきていると指摘している。

「10月末以降に行われたリーグ戦では半分にしか出場していない。3バックから4バックへのシフトにより、長谷部は以前のような需要がなくなった。契約を1年間延長することもできるが、今季終了後に別れを告げる可能性もある」

 昨季までは“フランクフルトの皇帝”とも評されていた長谷部。残りのシーズンは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となる可能性もあるが、このままシーズン終了となれば長谷部の去就にも影響をもたらすかもしれない。(Football ZONE web編集部)