ユークス(4334)、株主優待を廃止! 2020年1月期の 業績予想の下方修正に伴うもので、今後は配当による 株主還元に注力する方針で、配当利回り3.03%を維持

株式会社ユークスが、株主優待を廃止することを、2020年3月12日の15時15分に発表した。
ユークスの株主優待は、毎年1月末時点の株主に実施されており、内容は「100株以上を保有する株主に、3000円相当の自社商品または自社関連商品を贈呈」というものだった。
しかし、2020年1月末の株主に贈呈される分を最後に株主優待は廃止される。
ユークスが株主優待を廃止する理由は、「この度、昨今の当社をめぐる経営環境を考慮し、慎重に検討を重ねた結果、配当による利益還元を優先すべく、株主優待制度を廃止することといたしました」とのことだ。
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なお、ユークスは株主優待の廃止と同時に2020年1月期の通期の連結業績予想を下方修正しているが、配当については前回予想を維持し、期末配当(年間配当金)は10円を予定している。
ユークスの廃止される株主優待制度の詳細
◆ユークスの廃止される株主優待制度の詳細 | ||
基準日 | 保有株式数 | 株主優待内容 |
1月末 | 100株以上 | 自社または自社関連商品(3000円相当) ※2020年1月末は保冷・折りたたみタイプの オリジナル「コンパクト・クール・バッグ」 |
ユークスの2020年3月12日の株価(終値)は330円なので、株主優待が実施されていれば、株主優待利回りは以下のようになっていた。
(100株保有の場合)
投資金額:100株×330円=3万3000円
優待品:自社関連商品3000円相当
優待利回り=3000円÷3万3000円×100=9.09%
ユークスの株主優待は自社商品または自社関連商品で、例年保冷バッグなどが贈呈されていたが、2020年1月末の実施分を最後に廃止されることに。従来は株主優待利回りが100株保有時で9.09%と非常に高水準だったため、失望する個人投資家もいるだろう。今後は配当による株主還元を優先するとのことで、現時点でも配当利回りは3.03%あるので、この水準を維持できるようなら投資する価値はありそうだ。ただし、同社は業績の下方修正をしたことでもわかるように、業績の先行きには不透明感があるため、投資をする際には注意が必要だ。
ユークスはゲームソフトの開発などを手掛ける企業。本社は大阪府堺市。2020年3月12日に2020年1月期(通期)の連結業績予想を下方修正しており、売上高39億2800万円、営業利益5億2700万円の赤字、経常利益3億4200万円の赤字、当期純利益6億4800万円の赤字としている。
■ユークス | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
情報・通信業 | 4334 | JASDAQスタンダード | 1月末 |
株価(終値) | 必要株数 | 最低投資金額 | 配当利回り |
330円 | 100株 | 3万3000円 | 3.03% |
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※株価などのデータは2020年3月12日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |