3月12日は世界腎臓デー

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3月12日は「世界腎臓デー(World Kidney Day)」。

国際腎臓学会(ISN)と腎臓財団国際協会(IFKF)は2006年、腎臓病の早期発見と早期治療の重要性を啓発する国際的な取り組みの一環として、毎年3月の第2木曜日を世界腎臓デーに定めた。毎年この日に合わせて世界各国でさまざまな啓発キャンペーンが展開されている。

我が国における腎疾患患者は年々増加傾向にあり、平成30(2018)年人口動態統計によれば腎不全は国民の死因の第8位。「CKD」(Chronic Kidney Disease)という略称で呼ばれる慢性腎臓病は自覚症状が少なく、進行すると慢性腎不全や脳・心血管疾患にも繋がる生活習慣病のため、早期発見と早期治療が重要だ。

「腎臓を守るために」(日本語版)

国際的なCKD啓発活動の一環として、腎臓教育基金(Kidney Education Foundation)が2015年にCKD患者とその家族向けにオンライン刊行した「腎臓を守るために」は、世界中の腎臓病専門医の協力により37ヶ国語に翻訳され、日本腎臓学会が翻訳した日本語版も無料で公開されている。腎臓の機能、腎臓に関する迷信と真実、急性腎不全をはじめとするさまざまな腎疾患の症状や治療法に関する情報などを網羅したガイドブックだ。

世界腎臓デーを機に、腎臓やCKDに対する理解を深めてみてはいかがだろうか。

●腎臓教育基金:「腎臓を守るために」(日本語版)
 (腎臓病の予防と治療のための総合情報)
 (Kidney Education Foundation: "Save Your Kidneys")
 https://www.kidneyeducation.com/Japanese

【参考】
「世界腎臓デー」公式サイト
 https://www.worldkidneyday.org/
日本腎臓学会
 https://www.jsn.or.jp/

医師・専門家が監修「Aging Style」