愛するペットのハイエナ&ハーレイ・クイン
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 DC映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』のキャシー・ヤン監督がインタビューに応じ、ジョーカーと別れたハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)の悪vs悪のカオスな戦いをバイオレントかつポップに描いた本作のビジュアルについて語った。 

 原題は『Birds of Prey (and the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn)』(訳:バーズ・オブ・プレイ(そしてハーレイ・クインのすんばらしい解放))。スタンリー・キューブリック監督の『博士の異常な愛情(または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか)』を思わせるタイトルだが、ビジュアル面で参考にしたのもキューブリック映画だったという。

 ヤン監督は「中でも『時計じかけのオレンジ』ね」と近未来を舞台に、モラルを持たない残忍な不良少年アレックスの姿を卓越した映像美で描いた同作に影響を受けたと打ち明ける。「美学的には『タクシー・ドライバー』(マーティン・スコセッシ監督)も参考にした。少しビンテージな感じがするのと同時に、とてもモダンでもある。わたしたちはわざと幅広い映画や年代から美学を引き出そうとした。なじみがあるけど、全く違うパラレルワールドだと感じられるようにしたくて」と狙いを明かした。

 美術担当のK・K・バレットとは本作に出てくるテクノロジーについてもよく話し合ったといい、「例えば、この世界には一つのタイプの電話しかない。それはフラットスクリーン型のブラックベリータイプよ。わたしたちは意図的にiPhoneを選ばなかった。なぜなら、それはなじみがありすぎると感じられたから。あまりに現代すぎるとね」とコメント。「車のほとんどは1990年代のものだけど、ローマン(ユアン・マクレガー演じる悪役)はもっと初期の頃のビンテージカーを持っている。わたしたちはそういうふうに、自分たちのテクノロジーを混ぜ合わせたの。洋服は主に1970年代ね。でもまた、そこには現代的な感じがある。わたしたちは全てをミックスした。そうすれば、なじみがあると同時に、奇妙で違う感じがするから」

 ヤン監督は初長編デビュー作『デッド・ピッグズ(原題) / Dead Pigs』が2018年のサンダンス映画祭で評価され、それからわずか3か月後に今回の仕事を得ることになった。ヤン監督は「わたしは本作のことを、インディー映画にアプローチするのと同じように考えた。フランチャイズとか、続編とか、そういうことは何も考えたくなかった。これは1本の独立した映画だと思う。間違いなく『スーサイド・スクワッド』の続編ではない」と語っていた。(取材・文:編集部・市川遥)

映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』は3月20日より全国公開