前半に同点弾を放った岩渕だが、後半はスペインに突き放された。写真:早草紀子

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 女子サッカーの国際大会シー・ビリーブス・カップの初戦が現地3月5日に行なわれ、なでしこジャパンこと日本女子代表は、スペイン女子代表に1-3で敗れた。

 試合は立ち上がりから精度の高いパスワークでスペインに主導権を握られ、8分にアレクシア・プテージャスに先制を許す展開に。44分には岩渕真奈が鮮やかなボレーシュートで同点に追いつくも、後半は守備陣のミスなどからルシア・ガルシアに2点を許し、初戦を落とした。

 この試合の模様を、AFC(アジアサッカー連盟)もさっそく詳報している。立ち上がりの8分の失点シーンでは、スペインのマルタ・カルドナに右サイドを駆け上がられた場面を「日本ディフェンスの昼寝を突いたレアル・ソシエダのミッドフィルダーからバルセロナのアレクシア・プテージャスにつながれ、ゴール前12ヤードの位置から決められた」と、やや辛口の表現を交えて振り返った。

 一方で、44分の同点シーンでは、「201年のAFCアジアカップMVPの岩渕が放った輝きによって、日本が試合を振り出しに戻した。スペインGKのドローレス・ガジャルドを無力化させる驚くほど独創的なボレーだった」と表現。GKの頭上を見事に抜いた岩渕のボレー弾を絶賛した。

 だが再びリードを許した後半立ち上がりの失点では、「ガルシアは(GKの)山下を回り込んで得点を決める前に熊谷紗希の凡庸なミスにつけ込んだ」として、センターバックの熊谷とボランチ杉田妃和のパス交換を突かれた場面を取り上げ、厳しく評価。さらに、78分に背後を突かれて失点した場面でも「今度はロングボールで熊谷を破り、再び山下をかわして静かに無人のゴールに打ち込んだ」と、スペインの攻撃が日本の守備を崩し切った様子を描写している。

 試合後には、同点弾を放った岩渕も「完敗だし、日本の長所が一切出なかった」と認めざるを得ない敗戦。日本は、後方からのビルドアップを主体とするサッカーに取り組む途上にあるだけに、ミスの散見は致し方ない面もあるが、イングランド、アメリカを相手に残る2試合で、五輪への光明を見いだすことができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部