2月29日の練習試合でゴールを挙げた西川(左)、豊川(中央)、都倉(右)。写真:徳原隆元

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 新型コロナウイルスの影響で公式戦が延期になったことから、リーグ再開に向け、C大阪も練習をこなす日々が続いている。開幕から公式戦2連勝を飾ったなか、ルヴァンカップのアウェー仙台戦に向かう直前に中止の一報を受け、急きょ遠征を取りやめて翌日から通常通りにトレーニングを消化。突然の中断について、ロティーナ監督は「我々は良いプレシーズンを過ごして開幕を迎えられたので、プラスになることはないと思う」と正直な思いを明かしつつも、淡々と受け入れた。

「安全のために正しい決断だと思うし、我々はトレーニングで良い状態を維持して、できる限り早く問題が解決されるのを待つのみ。トレーニングマッチを入れながら、いくつかの点を向上させるために、この時間を使いたい」

 チーム練習をこなしつつ、さっそく2月29日には関西学院大(〇5-0)、阪南大(〇5-1)と練習試合を実施。この2試合でアピールしたのが、開幕スタメンを逃したFW陣。主力組が出場した関西学院大戦は、後半開始から途中出場した豊川雄太が2得点をマーク。控え組が出場した阪南大戦では右膝を手術し、昨季の大半を棒に振った都倉賢が2得点を挙げ、鈴木孝司が1得点、途中から2トップの一角に組み込まれたルーキーの西川潤も1得点を奪った。大学生相手とはいえ、決めるべき選手たちが結果を残し、現役時代にストライカーだったロティーナ監督も称えた。

「トヨ(豊川)が2得点。彼はプレシーズンの頃から良いプレーをしていたが、あまり点を取れていなかったので、彼にとって今日の2ゴールは良かったと思う。トク(都倉)の2点も良かった。彼は今、自分のフォームを取り戻している最中で、ゴールというのは常に自信になる。ジュン(西川)もFWでプレーしているときに点を取った。ゴールというのはFWにとっての自信になるし、それは練習試合であっても変わらない」

 昨季にリーグ最少失点を誇ったものの、ゴール数はリーグ12位の39得点だったC大阪。不動の存在であるブルーノ・メンデスの相棒として、プレシーズンの期間では柿谷や清武らも2トップでテストされたが、指揮官の理想に適さなかったのか、結果的に開幕スタメンは昨季と変わらず奧埜に落ち着いた。

 FWとしての奧埜は効果的なプレスなどで貢献度が高い一方、やや迫力不足も否めない。この位置に、ベルギーで本格的なストライカーに変貌した豊川や、復調した都倉、卓越した個の能力を持つ西川らが入れば、攻撃のバリエーションは広がることになる。今後はJクラブとの練習試合を予定しており、リーグ再開まで、指揮官によって最善の2トップも見極められていくことになりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部