ネルシーニョ監督は中断期間にふたつのトレーニングマッチを組む予定だと明かした。(C)SOCCER DIGEST

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 新型コロナウイルスの感染拡大でJリーグの公式戦延期が発表され、柏は2月29日〜3月2日まで3日間のオフを取った。練習再開後の3日、取材に応じたネルシーニョ監督は、「一番、心配なのはウイルスですよ。なるべく少しでも早く、今の状況が沈静化に向かうように、それを自分としては一番望んでいます」と述べ、「不可抗力」としてリーグ中断を受け止めていた。
 
 ルヴァンカップの初戦ではG大阪に1−0、リーグ開幕戦では札幌に4−2で勝利し、昇格組ながら好スタートを切った柏にとっては、公式戦連勝の勢いに乗りたかったところだろう。そんななかでの中断で、ネルシーニョ監督は「心身ともに今までやってきた状態を落とさない」ために、再開に向けて選手たちへ次のように話したという。
 
「7日には群馬とのトレーニングマッチを予定している。そこはAチームを主軸としたメンバーでいくつもり。13日もトレーニングマッチを予定していて、そこはBチームを中心にメンバーを構成しようと考えている。しっかりと、そこに向けて選手たちには準備してもらいたいと伝えました」
 
 このメッセージにより、当然ながら選手たちはまず、「Aチームを主軸としたメンバーでいく群馬戦」でのスタメン奪取に向けてポジション争いに挑む。明確な目標がセッティングされたおかげか、指揮官も「非常に良いテンポでトレーニングに励んでくれていた」と言うほど練習の強度は高かった。

 再開予定の3月18日まで2週間もあるが、選手たちの意識も高い。札幌とのリーグ開幕戦ではCBで染谷悠太の負傷交代によって高橋祐治にチャンスが巡ってきたが、高橋祐は「まだまだ競争は続く。まだまだだと思うので、僕は。もっとアピールしてやっていきたい」と述べ、一方でこの日は別メニュー調整だった染谷は「この期間に(怪我を)治してまた早く復帰できるようにしたい」と口にした。
 
 例えば7日の群馬戦で主軸のパフォーマンスが悪く、一方でセカンドチームの選手も13日の練習試合で猛アピールすれば、もちろんスタメンの顔ぶれが変わる可能性は十分にある。つまり、ふたつのトレーニングマッチは、指揮官の重要視するポジション争いを促す大事なゲームになるだろう。
 
 ネルシーニョ監督は選手のパフォーマンスを公正に評価する指揮官で、調子が良ければ現状の控え選手でもチャンスは巡ってくる。この中断期間のアピール次第では、リーグ再開後の神戸戦(3月18日)で先発メンバーになんらかの変化が起きているかもしれない。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)