決定機を逃して勝利に貢献できなかったグリエーズマン(左)に対し、サラビア助監督(右)は辛辣な檄を飛ばした。 (C) Getty Images

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 現地時間3月1日に行なわれたラ・リーガ第26節のレアル・マドリー対バルセロナの“エル・クラシコ”は、2-0で前者が快哉を叫んだ。

 ラ・リーガにおけるクラシコで8試合ぶりの敗戦を喫したバルサにとっては、宿敵に首位の座を明け渡すなど、文字通り痛恨の黒星に。その最中にエデル・サラビア助監督が飛ばしていた“檄”が話題を呼んでいる。

 キケ・セティエン監督がラス・パルマスを率いた2015年から、二人三脚で指導者活動を続けてきたサラビア助監督は、かねてから“熱すぎる”きらいがある人物であったが、マドリーとの大一番でも、その一面を覗かせた。

 スペイン・メディア『Movistar』は、試合中のサラビア助監督をクローズアップ。スター選手たちに送った“檄”を紹介。その言動内容は、何とも辛辣なものばかりである。

「それはブシ(ブスケツ)へのパスじゃなくて、サイドハーフへのパスだって! そ・っ・ち・に、だ!」

「(セティエン監督に)ディフェンスラインをあれだけ下げちゃならないよ。相手が俺たちを間伸びさせてるんだ。それでベンゼマがボールを受けて、大きな優位性を獲得している。スペースをもっと狭めないと」

「(別のアシスタントコーチに)あいつはすべきことをしていない! 急にプレーし始めて、ボールを持つべきなのにシュートを打ってるじゃないか。あー、ちくしょう!」
 
 最も辛辣だったのは、アントワーヌ・グリエーズマンに対する発言だ。フランス代表FWは、21分にジョルディ・アルバからのグラウンダーのクロスを合わせたが、ミスショットで絶好機を逸していた。

 サラビア助監督は、グリエーズマンが絶好機を逸した直後に、こう言い放っている。

「ゴール……いや決めろよ、バカ野郎! アントワーヌ(・グリーズマン)、クソッタレ! 滑らかに、滑らかにやれよ」

 痛恨の敗北を喫したバルサは、ここからサラビア助監督を納得させる緻密なパフォーマンスを実現していくことができるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部