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 「こんな場所にレストランなんてあるの!? 」というような「隠れ家的レストラン」や「可愛い!」と思わず声に出してしまうような「インスタ映えする店」を知っていたら、かなり自慢できるのではないだろうか。2月19日(水)に放送された情報番組「ミント!」(MBS)の「わざわざグルメ調査隊」で話題の飲食店を取り上げた。このコーナーは「なぜこんな場所でわざわざ飲食店を?」「華麗な前職を捨ててなぜ、店を?」など、オーナーの気になる“わざわざ理由”に迫る。リポーターは「関西のグルメ王」と呼ばれるシャンプーハットのてつじ、関岡香アナウンサー。

えっ?地下駐車場!?

 まず「わざわざ地下駐車場で営む 見つけにくい鉄板焼き屋さん」。大阪・福島区にある地下駐車場で店をオープンさせたオーナーを直撃した。「もう完全に駐車場ですやん!」とてつじ。画面から見ても、どこに鉄板焼き店があるのか全く分からない。そこで「あっ!看板ありますよ!」と、すぐに関岡アナが「内山田」と書かれた看板を発見した。てつじは「車で来なアカンのちゃいます!?」と言って、駐車場の管理人室のような扉を開けた。

隠れすぎている鉄板焼き

 そこには、和風のランタンが足元を照らし、オシャレな異空間を演出した通路があった。2人は、店内へ誘うオシャレな通路を通って店に入ると、「うわー!ちょっと!」「なんて雰囲気の良い!」と歓声をあげた。駐車場の一角とは思えない。本当にオシャレでスタイリッシュ。

 店主は、和食店で修業した内山田勇希さん(35歳)。店名は、内山田さんの名字「内山田」、夜は日本酒に合う料理が楽しめる鉄板焼き店だ。早速、てつじと関岡アナはランチで大人気の「プレミアム和牛ハンバーグステーキセット」をオーダー。ごはん・赤だし・サラダ付きで1,100円(税込み)。

 内山田さんは、目の前でハンバーグをこねながら「こねる回数が普通の10倍です」と説明すると、「ハンバーグって、こね過ぎは良くないって聞くんですが...」と関岡アナ。こねていくと体温で肉の温度が徐々に上がるため「NG」ということだが、「温度が高くなると旨味が逃げるので、0℃近い肉をこねています」と内山田さん。そして、通常の10倍こねたハンバーグは、片面を軽く焼いたら旨味を閉じ込めるために、フタをして蒸し焼きにして出来上がり。

 まずは、ソースなど何もつけずに一口味わったてつじ。「うまっ!ステーキ食べているみたい!」と大絶賛。そして、関岡アナは、兵庫県・淡路島産の玉ネギとニンニクで作る「シャリアピンソース」をかけて試食した。感想は、「うーん!ふわふわ!」とニッコリ。

口コミで知ってもらいたい

 なぜ、地下駐車場の一角にレストランをオープンしたのか。てつじは、その見立てを「ズバリ!不動産屋に騙された」としたが...不正解だった。

 正解は「口コミで知ってもらえるような店をしたいと思っていたからです!」と内山田さん。できるだけ見つけにくい所で店をしたかったから「この物件に自分から飛びつきました!」という。確かに「こんな所にレストランが!?」だ。見つけにくい。

 独立してオープンさせた最初の店は路面店だった。しかし「隠れ家」にこだわり、現在の地下駐車場にある物件に移転。「内山田」のスタッフで、店主の妻・緑さん(28歳)は、地下駐車場で店をやることについて、「本当にやるんですか?と思いました...」と懸念。その予感は的中し、オープン時は「ほとんど客が来ませんでした...」と明かした。そんな状況が一年弱くらい続いたという。「もうダメだな...」と思った時、内山田さんに"ある転機"が訪れた。ある転機とは。

藤井七段が!?

 「内山田」の近くには将棋会館があるため、将棋士がよく来店していた。ある日、将棋士らが「木曜日は麺類しかない...」などと言っていたのを聞いた内山田さんは、「よかったらハンバーグを持っていきましょうか?」と言って、将棋会館への出前を始めたという。これが「ハンバーグランチ」を始めるキッカケになった。その後、「藤井(聡太)七段が、出前でハンバーグランチを食べたようで。口コミで広がりました」と内山田さん。一気に人気店となった。「口コミで知ってもらいたい」という内山田さんの願いが叶ったわけだ。

モーニング専門店

 次に調査したのは、わざわざモーニング一本で勝負する専門店「ASAGOPAN」。かなり「SNS映えする」店だった。店の内装(テラス)に、「めちゃくちゃオシャレ!」「思っていたのと全然違う!」と大はしゃぎのてつじと関岡アナ。

 この「モーニング専門店」の店主は、當(アタリ)愛さん(36歳)。午前8時から午後2時まで営業している。早速、てつじは、男性に人気のメニュー「コロコロベーコン温玉のせ〜ハニーマスタードソース〜チェダーチーズソーストッピング(900円 税込み)」をオーダー。「めちゃめちゃ旨い!ベーコンの旨味と、ハニーマスタードが甘いようで程よく辛い。不思議!あとからチーズの旨味がやってきます。結果、旨い!」と感想を。

 そして、関岡アナが注文したのは、2月限定のメニュー。トーストにチョコムース&生クリームがたっぷりとトッピングされた「たっぷりイチゴのドームトースト〜チョコっとムース〜(1,250円 税込み)」。一口味わった関岡アナは「チョコとクリームがお口の中に広がって、美味しい!」と満足していた。

夜型→朝型

 店主の當さんは、店を始める前はロックバンドをしていたという。ボーカル担当。13年間活動していたが、夜型生活で体を壊しバンドを辞めて休養。「音楽活動以外は、バイト漬けの生活で。寝るヒマを惜しんでやっていたので気絶したら寝る...みたいな生活だった」と、バンド生活を振り返った。

 それからは朝型の生活に戻し、友人が経営するレンタルスペースで事務として働いていた時に「いきなり、ピーンときました!ここでモーニング専門店をやりたいってなりました」と笑顔で話す當さん。バンドしている時に食べたモーニングについて「涙がでるほど美味しかったから専門店を始めた」と明かした。早速、「行ってみようかな」と思った方、「SNSにて要予約」とのことなので、ネットで調べてから来店を。

 「わざわざグルメ調査隊」は、情報番組「ミント!」(毎週月〜金 午後3時49分放送)で毎週水曜日に放送している企画。「なぜ、わざわざこの場所で?」「なぜ、輝かしい経歴を捨てて店をオープンしたの?」などの"わざわざ"の理由を、シャンプーハットのてつじがその場所を訪れ調査する。

https://www.mbs.jp/mint/info/wazawaza/