シャワーや入浴の度に激しい頭痛を起こす病気があります(写真はイメージです) Photo:PIXTA

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雷に打たれたような激しい頭痛で
バスルームの床に突っ伏した

「アァッ、ウーッ」

 バスルームで菜奈さん(仮名・41歳)は鋭いうめき声をあげ、床に突っ伏した。雷に打たれたような、もしくはハンマーで殴られたような激しい頭痛。それは生まれてから一度も経験したことがない激痛だった。とにかく痛い。あまりの痛みに「死」を意識し、鳥肌が立つ。たまらずドアを開け、夫の仁史さん(仮名・42歳)に助けを求めた。

 菜奈さんはいたって健康体で、これまで病気らしい病気をしたことがない。風邪を引いたとき以外に、頭痛に苦しんだこともない。そのことを知っている仁史さんは、ためらうことなく救急車を呼んだ。

 幸い受け入れ先はすぐに決まり、搬送された病院の医師は“命にかかわる頭痛”かどうかを診断するため、頭部CTを撮った。命にかかわる頭痛とは、脳の表面にある薄い膜(くも膜)の下を走っている動脈にできた動脈瘤が破れて出血し、くも膜の下に広がる病気「くも膜下出血」だ。

 いわゆる「脳卒中」全体の1割を占めるこの病気は、一般的に、発症後1カ月以内に30%が死亡し、高度な障害が残るのは10%、元気に退院できるのは60%程といわれている。昔は死亡率はもっと高く、茉奈さんの叔父はこの病気に襲われ、39歳の若さで急逝した。

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