新型コロナウイルスによる肺炎の治療は、政府は「重症化してから」としているが、それでいいのだろうか。テレビ朝日コメンテーターの玉川徹が、ウイルス治療の専門家の東京大学医科学研究所の四帽╋擬と、医療ガバナンス研究所理事長の上昌広医師に聞いた。

玉川「軽症の段階で早めにPCR検査を受け、抗ウイルス薬を早めに投与するのがいいと思いますが、どうですか」

四剖擬「肺の組織が損傷を受けると、治療しても肺がうまく機能してくれないことがあります。臓器の損傷を防ぐということが、抗ウイルス薬を早く投与することの意味です。原因となるウイルスが消えてくれれば、そこから先は損傷が進まなくなります」

上理事長「新型コロナは、高齢の方がかかれば亡くなるという怖い病気。早期診断、早期治療が鉄則です。重症まで待ってから診断をつけるというのは、医師としては許容しがたい状況ですね」

PCR検査の保険適用急げ

政府は治療薬として、新型インフルエンザ薬「アビガン」の臨床試験を開始したと発表した。「アビガン以外に有効な薬の候補はあるのでしょうか」と玉川は聞く。四剖擬はこう解説した。「1月(2020年)にWHO(世界保健機関)が専門家を集めて話し合いました。そこで、だいいちに挙げられていたのが、レムデシビルという抗ウイルス薬です。ウイルスの遺伝子の複製を止める薬で、肺の損傷があるような患者に対して、肺の組織の改善をもたらすという報告が出されています」

WHOで行っているエボラ出血熱治療薬「レムデシビル」の臨床試験の暫定結果は、3月中旬にも判明する見通しだ。厚生労働省によると、国内でも早ければ3月中に医師主導の臨床試験が始まるという。

高木美保(タレント)「まずは、軽症者の人でも早くPCR検査を受けられるようになってほしいですよね。いまは妊婦さんに使える薬がないのですが、早く検査を受けられるようになれば、風疹のように、周りが感染に気を付けることで妊婦さんを守ることができます」

玉川「感染拡大や重症化予防のためにも、PCR検査の保険適用を急ぐべきですよ」