中国の新疆ウイグル自治区南西部ホータン地区にある「再教育」施設の監視塔(2019年5月31日撮影)。(c)GREG BAKER / AFP

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【AFP=時事】(写真追加)中国・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)で、政府が新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるために実施している厳格な措置によって、飢餓が広がっている。米首都ワシントンに本部を置く人権擁護団体「ウイグル人権プロジェクト(Uyghur Human Rights Project)」が26日、告発した。

 ウイグル人権プロジェクトはさらに、ウイグル人やチュルク語(Turkic)を話すイスラム教徒ら100万人超が収容され、国際的な非難を浴びている施設で、新型コロナウイルス感染症「COVID-19」が流行する恐れがあると懸念を表明した。

 中国は1月末、新疆の区都ウルムチ(Urumqi)で新型ウイルスの感染者少なくとも2人が確認されたことを受けて、事前通知をほとんど出さずに一部地域を隔離したという。

 ウイグル人権プロジェクトは動画と写真、離散したウイグル人の会話などを例示し、「多数の」人々が自宅待機を命じられ、食料や医薬品などの生活必需品の不足に直面していると明らかにした。

 新疆の伊寧(Yining)で先週撮影されたとみられる動画では、男性が当局者に向かって「私は飢えている。妻と子どもたちも飢えている」と訴え、柱に頭を打ち付けて「私を殺す気か? 殺してみろ」と叫んでいた。

 ウイグル人権プロジェクトは動画の信頼性を保証した上で、男性と撮影者は自宅隔離措置違反と動画の拡散という二つの大きなリスクを冒したと説明した。

 米当局が出資する放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)の報道によると、新疆のアルトゥシュ(Artux)では、住民を居住区の外に出さないため、高さ約2メートルの金属製フェンスが設置されたという。

【翻訳編集】AFPBB News

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