インド・ニューデリーで、濃いスモッグにかすむインド門近くを歩く人(2019年12月6日撮影、資料写真)。(c)AFP/Jewel Samad

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【AFP=時事】微小粒子状物質(PM2.5)による大気汚染の状況をまとめた2019年の「世界大気の質報告書(World Air Quality Report)」が25日に発表され、PM2.5による大気汚染が最悪の水準にある200都市のうち、90%近くが中国とインドにあることが分かった。残り10%の大半は、パキスタンとインドネシアの都市だった。

 スイスのIQエア(IQAir)グループと環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)が共同で発表した報告書によると、人口を考慮すると国別でPM2.5による汚染が最も深刻なのはバングラデシュで、次いでパキスタン、モンゴル、アフガニスタン、インドの順となった。中国は11位だった。

 人口1000万人以上の巨大都市のうち、PM2.5による汚染度が最も高かったのはインドの首都ニューデリーで、次いでパキスタンのラホール(Lahore)、バングラデシュの首都ダッカ、インドのコルカタ、中国の臨沂(Linyi)と天津(Tianjin)、インドネシアの首都ジャカルタの順。ジャカルタに次ぎ汚染度が高かったのは、新型コロナウイルス流行の発生地である中国・武漢(Wuhan)だった。

 中国の都市部におけるPM2.5の平均濃度は2018〜19年に20%低下したが、依然として世界で最も汚染が深刻な200都市に117都市入っている。

 PM2.5による汚染が深刻な1000都市に入っている韓国の都市は105都市で、経済協力開発機構(OECD)加盟36か国中、最悪水準となった。欧州ではポーランドが39都市、イタリアが31都市、それぞれ入っている。

 アフリカや中東など他の地域についてはデータが不足していた。

 一方、人口が100万人以上の都市のうちPM2.5の影響が最も少ないのは、オーストラリアのアデレード(Adelaide)、フィンランドの首都ヘルシンキ、スウェーデンの首都ストックホルム、米カリフォルニア州サンノゼ(San Jose)、オーストラリアのパース(Perth)とメルボルン、カナダのカルガリー(Calgary)、米ニューヨークの順だった。

 報告書は、世界約5000都市から収集したデータに基づいている。

 IQエアのフランク・ハムズ(Frank Hammes)最高経営責任者(CEO)は「世界の人口の90%が、安全ではない空気を吸っている」と指摘した。

【翻訳編集】AFPBB News

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