ガラタサライでは試合に出ることができない長友。 (C) Getty Images

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 長友佑都のブラジル行き実現へ向けて、思わぬ助っ人が登場しているようだ。

 長友はガラタサライと2020年6月までの契約を結びながらも、現在、トルコ1部リーグでプレーすることができない”飼い殺し”状態に陥っている。チームはトルコ・サッカー連盟に対するシーズン後半の選手リストに長友を含めておらず、公式戦出場が不可能となったためだ。

 そんななか、先日、長友のインテル時代の同僚であり、現在ブラジル1部のヴァスコ・ダ・ガマに所属するフレディ・グアリンが「ともにプレーしよう、兄弟」と自身のSNSで勧誘。これを受けて、ブラジル国内のサポーターが長友のアカウントに殺到し、大いに注目を集めた。

 これを受けて、ヴァスコ・ダ・ガマのCEOアレクサンドル・カペッロは、水面下で長友の代理人にコンタクトを取っているようだ。現地紙『Noticias do Vasco Da Gama』が報じている。

 ヴァスコが長友を獲得するにあたり、ネックとなるのは長友が受け取っている年俸200万ユーロ(約2億5000万円)とされている。この金額はクラブにとって高すぎるため、獲得が難航するのではという見解が広がっていた。

 しかし、カペッロ氏は、長友を迎え入れることで、世界的なマーケティングが可能になるとし、ユニホームや試合のチケット販売、広告活動などで補えるとの見方を示しているという。

 さらに、かつてJリーグの鹿島アントラーズなどでプレーしたビスマルク氏が、カペッロ氏をサポートするようだ。ビスマルク氏は、このようにコメントしている。

「ホンダがボタフォゴに来たという波に乗って、ガラタサライにいるナガトモをヴァスコに迎え入れたいと思った。彼の代理人にはコンタクトを取っていて、ナガトモはヴァスコのファンの反応に興奮し、非常に好意的に受け止めていたよ。私はあと、彼の賃金を負担してくれる日本のスポンサーを探すつもりだ。そうすれば、”サンバ”を踊ることができるよ」

 思わぬ助っ人を迎えたヴァスコ。長友は、ブラジル行きを選択するのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部