マウンテンバイクのフレームってどんなのがあるの? 形状と種類を紹介!

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マウンテンバイクの種類はフレームによって分かれていて、フレームに合わせてパーツを組み合わせる感じになります。

これからマウンテンバイクを始めるという人がいきなりフレームから選ぶということは少ないと思いますが、フレームの形状や種類を知っていると完成車を買う際にも選びやすくなります。また、フレームを交換したいと思ったときに、現在乗っているマウンテンバイクのパーツとの相互性などもある程度はわかるようになるはずです。

ということで、今回はマウンテンバイクのフレームについて紹介したいと思います。

マウンテンバイクのフレームって?

自転車の種類はフレームの形状によって決まってくると言ってもいいかもしれません。自転車のメインになる部分がフレームです。マウンテンバイクのフレームは、競技や使うシチュエーションによっても形状が違うので難しい部分もありますし、フレームによって取り付けるパーツも違ってくるので、マウンテンバイクに限らず自転車のパーツの中でも重要なパーツになります。

フレームの形状

マウンテンバイクのフレームは主に「ハードテール」と「フルサス」の2種類の形状になります。競技によってディテールは違ってきますが、大まかに分けると2種類になります。

【ハードテール】

ハードテールのフレームはサスペンションがない形状のフレームになります。少しややこしいのですが、本来ハードテールと呼ばれるマウンテンバイクは、フロントフォークにサスペンションが付いてフレーム側にサスペンションがないマウンテンバイクのことを言います。またフロントフォークにサスペンションがないリジットフォークの場合は、リジットのマウンテンバイクになります。

【フルサス】

フルサスペンションを略してフルサスといい、フルサスのマウンテンバイクはフレームとフォークにサスペンションが搭載されているマウンテンバイクのことを言います。ちなみにフレームにサスペンションを付けて、フロントフォークがリジットというマウンテンバイクは作ることは可能かもしれませんが、実際はないです。

フレームの素材

マウンテンバイクのフレームには、主に「アルミ」「カーボン」「クロモリ」「チタン」の4つの素材が使われていることが多いです。その中でも主流なのが「アルミ」と「カーボン」になり、「クロモリ」はまだ種類があるのですが、「チタン」のフレームは少なく、希少な素材のフレームになります。

【アルミ】

アルミのフレームは加工がしやすく、強度もあり、軽量に作ることができることから価格が抑えられ、エントリー向けのマウンテンバイクによく使われる材質になります。こういってしまうとカーボンより価格が安くて性能がいいならアルミの方がいいと思われるかもしれませんが、性能面においては同価格帯ではカーボンの方が上になることがほとんどです。

【カーボン】

高級なマウンテンバイクの車体やレースシーンでよく使われているのカーボンフレームで、カーボンと聞くと柔くて弱そうなイメージがあるかもしれませんが、製造方法や使うカーボンによっても異なるものの、実は剛性が高く、硬く、軽量なのが特徴です。

最近では、本格的なレース用マウンテンバイクなどのハイスペックな車体のほとんどがカーボンフレームなり、その分価格も高くなります。

【クロモリ】

クロモリとは、クロームモリブデンの略で、スチール(鉄)のフレームになります。クロモリは強度があるのでパイプを細く作ることができ、自転車らしいフォルムでかっこいいのが魅力的な材質になります。

他の材質のフレームより重量がありますが、カーボンやアルミのフレームよりも経年劣化しづらく、適度にしなりがあるので乗り心地がよく、長く使えるのがクロモリフレームの特徴です。

価格は、アルミフレームのマウンテンバイクと変わらない価格帯から、オーダーメイドなどになるとカーボンフレームと変わらないぐらいの価格まで、ピンキリになります。

【チタン】

チタンは航空部品やロケットの部品などにも使われている材質で、軽量でサビに強く、剛性があり、クロモリのように適度にしなりがあるのが特徴です。しかし、加工が難しく、制作に時間がかかり、コストがかかるため、他の素材と違ってチタンフレームのマウンテンバイクは少なく、価格も高いです。

しかし、チタンフレームは一生ものと言われているぐらい耐久性が高く、また、チタン特有の金属の色合いが魅力的なフレームになります。

フレームのサイズ

マウンテンバイクのサイズは身長から選ぶことが多く、適正サイズは各メーカーで多少違いはありますが、購入予定の車体のメーカーの適正サイズを参考にしたり、ショップの人に相談したりしてみてください。

また、手足の長さは人によって違いますし、体の柔軟性などでもフレームのサイズは変わってきますが、多少の微調整はパーツ交換で対応できますので、適正サイズであっても少し乗りづらいなと思ったらパーツ交換して対応したり、より自分自身にあったフレームのサイズを知りたい人はバイクフィッティングなどを受けてみたりするといいと思います。

タイヤのサイズ

フレームのサイズと同じぐらい重要なのがタイヤのサイズになり、マウンテンバイクで最近の主流なサイズは「27.5インチ」「27.5+インチ」「29インチ」の3つになります。タイヤのサイズというとタイヤの外周の大きさと思われるかもしれませんが、ホイールのリムの大きさになります。

「27.5インチ」と「29インチ」の2つはわかりやすく、タイヤの大きさの違いになります。ややこしくてわかりづらいかもしれませんが、「27.5+インチ」というサイズは、リムのサイズが27.5にもかかわらず、タイヤの幅が3.0インチぐらいの物を使うことで、タイヤの外周が29インチと同じぐらいの大きさになるサイズになります。また「27.5+インチ」はタイヤの外周が29インチと同じぐらいになるので、29インチのホイールも使うことができます。

まとめ

マウンテンバイクのフレームといってもたくさんの種類がありますが、価格やかっこよさだけで選んでしまうと失敗してしまうこともあるので、自分自身がどんなフィールドでどんな風にマウンテンバイクで楽しみたいかということが重要になります。

実際に調べてもわからないことも多いと思うので、困ったことやわからないことがあったらプロショップに相談してみることをおすすめします。