Xperia 1 II」(エクスペリア ワン マークツー)が2月24日、ソニーモバイルコミュニケーションズが予告していたYouTube配信によって発表されました。

3カメラ+ToFセンサーで強化されたカメラ性能と撮影機能、5G(Sub6帯)対応など、新機能や特徴は山のようにありつつも、大穴(あるいは王道)の注目ポイントは「3.5mmイヤホンジャックの復活」ではないでしょうか。

Xperiaのフラッグシップ機に3.5mmイヤホンジャックが帰ってきた!


2018年に発表されたフラッグシップ機「Xperia XZ2」でイヤホン端子が廃止され、続く2019年のフラッグシップ機「Xperia 1」でも搭載されなかったので、Xperia 1 IIにイヤホン端子が載ったことは嬉しい誤算でした。イヤホン端子は同時発表のミッドレンジモデル「Xperia 10 II」にも搭載しており、イヤホン端子が載ったことでXperia 1 IIおよびXperia 10 IIを購入の検討テーブルへ載せた、という人も多いと思います。

それにしても、イヤホン端子はなぜ復活したのでしょうか。ソニーのXperia 1 II開発担当者に理由を聞いたところ、「Xperiaユーザーから『載せてほしい』という声が多くあった」という回答でした。

今回のXperia 1 IIは独自のDolby Atmosチューニングに加えて、2019年のCESで発表された独自の立体音響技術「360 Reality Audio」を搭載したり、圧縮音源をハイレゾ品質に向上させる「DSEE HX」を進化させた「DSEE Ultimate」も載せるなど、サウンド面でも意欲的に取り組んでいます。

ユーザーの中でも特に、音質にこだわる人にコミットしたいと考えた結果、イヤホン端子は「必ず載せるべき」だと考えたとのこと。「市場の環境も変化し、完全ワイヤレスイヤホンが増えてきた背景もあるが、音質にこだわる人にはワイヤードの方が途切れや揺らぎがなく、安定して高音質な音楽が聴ける」と判断したとの話でした。

今回発表されたXperia 1 IIおよびXperia 10 IIはグローバルモデルですが、2020年春頃に日本でも発売される予定。その頃にまた、じっくり音を試聴してみたいものです。

Xperia 1 II。今回発表されたXperia 1 IIおよびXperia 10 IIはグローバルモデルですが、日本も販売地域に入っており、2020年春頃に提供される予定です


Xperia 1 IIのカラーはブラック、パープル、ホワイトの3色