きれいな石を見て、口に入れてみたくなったことはないだろうか。

筆者は小学生のとき、大事にしていた小さな水晶を食べてみたくて仕方がなかった。ひんやりした手触りの透明な石が、なんだかちょっと甘そうに見えていたのだ。

そんな子どものころの気持ちを満足させてくれそうなパフェが京都にあった。


苺の水晶パフェ(砂虫隼さんのツイートより)

こちらは、ツイッターユーザーの砂虫隼さん(@sunamushij)が投稿した写真。京都市のウサギノネドコ カフェで提供されている「苺の水晶パフェ」が映っている。一番上に乗っているトッピングは、きらきらしてまるで本当に水晶がのっているようだ。

同店のウェブサイトによると、錦玉羹(煮溶かした寒天に砂糖を加えて固めた和菓子)とリキュールを使ったゼリーで水晶を再現しているそう。パフェの隣に添えられているのは本物の水晶で、形や雰囲気がそっくりなのがよくわかる。

錦玉羹とゼリーの下にも様々な具が重ねられており、まるで地層のようになっている。目にも楽しいが、味にも様々な変化があるようで、砂虫隼さんは「パフェ一つの中で楽しい体験が次々とくる!本当にびっくりした」と続けている。

本物を見ながら食べられる

Jタウンネット編集部が2月13日、ウサギノネドコに取材したところ、同店は「自然の造形美を伝える」をコンセプトにしているという。12年に植物や鉱物、動物などの標本を販売する「ミセ」と宿泊施設「ヤド」、15年にミセ・ヤドの隣に「カフェ」をオープン。カフェでは鉱物をモチーフにしたスイーツやフードを提供しているそうだ。

鉱物スイーツは現在「水晶パフェ」「苺の水晶パフェ」「ガーデンクオーツ・ティラミス」「アメシスト・パンナコッタ」「ジルコン・ブラウニー」「鉱物スイーツ・アソート(土日祝限定)」の6種があり、水晶パフェなどはスイーツと一緒に実際の鉱物が手元に届けられる。カフェが所有している数が少ない鉱物の場合、手元で見ることはできないが、店内に展示されており、モチーフとなった鉱物を観察することができる。


店内の様子(ウサギノネドコウェブサイトより)

「見ための再現度はもちろん、『見て美しい、食べておいしい』スイーツやフードをご提供できるように心がけています」

と取材に答えた担当者。水晶以外のスイーツも本物の鉱物そっくりだ。


鉱物スイーツ・アソート(ウサギノネドコウェブサイトより)

きれいな石をみながら、それにそっくりのおいしいスイーツを食べられる。一度こんな体験をしたら、鉱物を見るたびに味や食感を思い出してしまいそうだ。