殿の晩節やいかに

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ビートたけし「18歳年下妻」魔性の履歴書(1/2)

 過去に屈折を抱える者ほど、それをバネにしてのし上がろうとする根性が身に付くという。成り上がり上等。しかし、あまりに上昇志向が強すぎると……。ビートたけし(73)を射止めた女性は、結婚に何を求めたのか。大物をものにした彼女の魔性の履歴を辿る。

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【写真】ビートたけし愛人をパワハラで提訴した弟子の石塚康介さん

〈たけし再婚〉

〈8年交際“公私のパートナー”と〉

〈73歳 芸能界最高齢級〉

 2月8日、スポーツニッポンの1面にはこんな見出しが躍った。曰く、

〈(たけしの活躍の)背景にあるのはA子さん(再婚相手)の支え。結婚により絆がより深まることは間違いない〉

殿の晩節やいかに

 手放しでふたりの結婚を寿(ことほ)ぎ、当のたけしも自身が出演する「新・情報7DAYSニュースキャスター」(TBS系)で、

「目指すは所(ジョージ)夫妻。あのくらい幸せになりたい」

 こうのろけてみせた。

 喜色満面で老いらくの恋を満喫する「世界のキタノ」、めでたし、めでたし――。映画であれば「THE END」の字幕が流れ、まさにハッピーエンドとなるのだろうが、数多の映画を監督してきたたけしであっても、現実を完璧に演出するのは至難の業のように思える。なぜなら、彼の「負の面」を書けないスポーツ紙や、たけしが「得意先」であるため持ち上げざるを得ないテレビといった「キレイゴト」のメディアは蓋をしているが、本誌(「週刊新潮」)がかねて横井喜代子さん(仮名)として報じてきた、たけしの18歳年下の再婚相手は、彼に近い人たちの多くが眉を顰めてきた「女傑」なのである。畢竟(ひっきょう)、周囲の人々はこう嘆くのだ。

「たけしは完全に横井さんに『洗脳』されている」

 そんなたけしの「異変」が始まったのは7年前のことだった。

「2013年1月18日、この日、誕生日だったたけしさんが、友人で元ラグビー日本代表の松尾雄治さんがやっているバーに行くと、“偶然”横井さんが来ていた」

 と、たけしをよく知る人物が振り返る。

「彼女はたけしさんに、『あなたのことをよく知らない』と言っていたそうです。超有名人である自分のことを知らない女性が珍しくて逆に気に入ったのか、その場でたけしさんはふたりで食事をしに行く約束をし、一気に距離を縮めていきました。でも、実は彼女は松尾さんに、たけしさんに会わせてほしいとせがんでいたという話があり、“偶然”は“作戦”だったかもしれず……」

 日本に生まれ育ちながら、たけしの存在を知らない。生まれてこの方、横井氏は山籠もり生活でもしてきたのだろうか。いや、

「横井さんはたけしさんと出会う前、銀座の高級クラブでホステスをしていた」(ホステス仲間)

 銀座のホステスとは、酒ではなく会話で客を楽しませる職業である。そのためには、新聞・テレビ・ネットをチェックし、客との会話を弾ませる勉強が欠かせない。にも拘(かかわ)らず、横井氏はたけしを知らなかったというのだから、よほど不真面目なホステスだったか、テレビはEテレ(教育テレビ)しか観なかったかのどちらかだろうが、何はともあれ、たけしはそんな彼女にゾッコンになる。

たけしが「銭ゲバ」化

 出会って3カ月後には同棲を始め、ふたりで神戸にあるラグジュアリーホテルに泊まり掛けの旅行をする関係に発展。世に言う不倫だが、ふたりは「熟年恋」の深みに嵌(は)まっていった。

 15年には、たけしは横井氏が代表取締役に名を連ねた「T.Nゴン」を設立し、「オフィス北野」からの独立の“布石”が打たれる。そして、たけしが彼女の虜になっていくにつれ、近しい人が殿ことたけしの元を次々と去っていった。

 まず、30年超にわたり二人三脚で「世界のキタノ」を作り上げてきた元オフィス北野社長の森昌行氏が離れていった。その裏には、横井氏によってたけしが「銭ゲバ」と化したことがあったとされる。

 10年来のたけしの弟子で、長年、彼の運転手も務めてきた石塚康介さんは本誌にこう証言している。

〈横井さんと出会ってから、殿はお金にうるさくもなりました。以前は全く無頓着だったのにです。それまで、殿は幹子さん(前夫人)から毎月300万円のお小遣いを貰っていたのですが、やはり15年頃、「あのネエチャン(横井氏)、カネがかかるからよ。かみさん(幹子さん)に言って小遣いの金額をあげるように言ってくれ」と頼まれ、結局、月400万円にしてもらっていました〉

〈映画撮影の時などに、ポチ袋に入れた万札を、チップ代わりにスタッフに配るのが殿の流儀でしたが、これもこの1、2年はなくなってしまいました〉(いずれも19年11月21日号)

 同時に、たけしを完全に「掌中」に収めたと思ったのか、横井氏はたけしの仕事にも介入するようになる。

〈例えば16年7月3日に放送された、ドラマ「ドクターX」(テレビ朝日系)に殿が出演した時のことです。女優の橋本マナミさんとのキスシーンがあったのですが、横井さんはこれに激怒。(中略)以降は、車内などで横井さんが殿に「明日の撮影には橋本マナミが来るのか」「特番のキャストに『その他』と書いてあるが、この中に橋本マナミがいるのではないか」としつこく聞き、その度に殿は「いねえよ」と弁明させられていました。結果、橋本マナミさんとは共演NGになってしまいました〉(同)

 当時はまだ「愛人」の立場に過ぎなかったが、たけしを手懐けたかのように振る舞っていた横井氏。その後、昨年6月にはたけしと幹子さんの離婚が明らかとなり、横井氏はまず日陰の「愛人」から日なたの「恋人」へとステップアップした。

 そして、着実にたけしを「籠絡」していく横井氏は、ますます態度が尊大になっていったようで、昨年10月、彼女から数々のパワハラを受けたとして、先に紹介した石塚さんから損害賠償を求めて提訴されるに至る。

(2)へつづく

「週刊新潮」2020年2月20日号 掲載