横浜F・マリノスMF喜田拓也

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[2.23 J1第1節 横浜FM1-2G大阪 日産ス]

 昨季は15年ぶりのリーグ制覇を果たし、連覇に向けて好スタートを切りたい横浜F・マリノスだったが、2020年のリーグ戦はまさかの黒星発進となった。主将トリオの一角を担い、キャプテンマークを巻いてピッチに立つMF喜田拓也は「この負けの捉え方をみんなと話していきたい」と語った。

 昨季の終盤戦は10勝1分という圧倒的な成績でフィニッシュ。したがって、この日がリーグ戦で12試合ぶりの黒星となった。G大阪が繰り出してきた対策、DF畠中槙之輔の不在、ACLとの過密日程など、さまざまな敗因は挙げられる。それでも喜田は原因については多くを語らず、「このサッカーには可能性しか感じていない」と希望を強調する。

 その裏には昨季、低い前評判から頂点に上り詰めたという成功体験がある。

「自分たちは常に逆境に晒されてきた。このサッカーで誰がやっていけると思ったかと言うと、断言はできないけど少なかったと思う。このやり方で誰がチャンピオンになれると思っていたかというと、いなかったと思う。その逆境の中、自分たちは信じて貫き通して積み上げてということをちょっとずつかもしれないけどやってきた」。

 だからこそ、一つの敗北で自信を失うことはない。それどころか「厳しいでしょって意見があっても全然いいし、笑われてもいい」と批判も受け入れる覚悟だ。

 喜田がまず取り組もうとしているのは「負けの捉え方と詳細をみんなで共有していく」ことだ。「チームなのでいろんな選手の考え方があると思う。全部がいま揃っているかというと、いろんな考え方がある。みんなでディスカッションしてというか、それを揃えつつ次に向かっていきたい」と意気込む。

 そうした姿勢は他でもなく、喜田がチームリーダーとして発信した「この負けの捉え方」でもある。「周りがどう捉えるかは分からないし、考え方はそれぞれあると思う」と周囲の不安にも思いを寄せた背番号8は「チームと仲間を信じてやるというのは腹を括って覚悟を決めている。そこは揺るがない」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)