[2.23 J2リーグ第1節 千葉1-0琉球 フクアリ]

 まだ時間は30分以上、残されていた。ここで選択されたのが5バック。守備に重心を置いて守り抜くには早いと思われた。ジェフユナイテッド千葉DF安田理大も「ちょっと長いと思った」ようだが、「でも行けるという手応えはあった」と振り返った。

 試合開始早々の前半1分にMF米倉恒貴の得点で先制した千葉は、その後は琉球にボールを保持されながらも、失点せずに試合を進める。特に後半は立ち上がりから、押し込まれる時間帯が続いた。さらに後半14分にはCBの一角に入るDF新井一耀が負傷。プレー続行不可能と判断されると、DF増嶋竜也が投入される。

 このタイミングで選択されたのが5バックへの移行だった。より守備への意識が高まり、「ラインがずっと下がっている状態になった」(尹晶煥監督)。琉球の猛攻にさらされるが、粘り強い守備で決定機は作らせない。「バックパスやクリアしたときにラインを上げてほしいと思った。自然の流れで下がって行くのは仕方ないが、修正しないといけない」(尹監督)と課題も残したが、最後まで得点を許さずに逃げ切ったチームは1-0の完封勝利で白星スタートを切った。

 安田は14年に在籍した鳥栖で、シーズン途中まで尹監督に約半年間の指導を受けた経験がある。この日、感じたのは「尹さんのサッカーで勝った」ということだった。「鳥栖でやっていたときは、こういう試合で勝った回数が多かった。5枚になって戦い方がはっきりしたから、全員しっかりポジションをとって守れたと思う。内容というよりも勝ち点3を取れたから良かった」。キャンプから積み上げてきたものが結果につながった。だからこそ、「このサッカーに自信を持てる」と答える。

「このパターンは、これからのジェフの勝ちパターンになるのは間違いない」

(取材・文 折戸岳彦)