連覇がかかるリーグ開幕を前に好調をキープする遠藤。左ウイングのレギュラー定着に向け、好アピールを続けている。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 プロ5年目の22歳、遠藤渓太が好調だ。

 今季初の公式戦となった神戸とのゼロックス・スーパーカップでは、途中出場から試合の流れを引き寄せる働きを見せ、エリキのチーム3点目をアシスト。その4日後の全北現代とのACL初戦では先発を飾り、先制点に加え、クロスで相手のオウンゴールを誘うなど2得点に絡み、チームの勝利に大きく貢献。続くシドニーFC戦でもスタメンに名を連ねると、ゴールやアシストこそなかったものの、多くのチャンスに顔を出し、抜群の存在感でチームの攻撃に勢いと迫力をもたらした。

「自分はもっとできると思う。その自信はある」と言葉に力をこめる。「いろいろできるプレーヤーになりたい」とも。「いろんな意味で、もうひとつ上のステージに行きたい」と願望する。

 成長一途のアタッカーは、しかしそんな自分を自制するかのように、こうも言う。

「結果が出始めると、人間は欲深いもので、僕自身もいろいろと求めるところがあるというか、変に理想が高くなることもある。だけど、そこをしっかりと、あんまり自分を出しすぎないようにしたい。そうなると、いいことないかなと思う」

 調子の良さは感じているはず。自らのポテンシャルや伸びしろに期待している部分もあるのだろう。だが、それで浮かれることはない。過信せず、うぬぼれないよう、いい気にならないように、「しっかりと地に足をつけてやっていきたい」と表情を引き締める。

 アジアの舞台で上々のパフォーマンスを見せているが、「リーグになったらまた別だと思う」と気合いを入れ直す。コンディション的にも、メンタル的にも、準備万端といったところか。東京五輪での活躍も期待されているトリコロールの11番は今季、どんな進化を遂げるか楽しみでならない。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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