@AUTOCAR

写真拡大 (全6枚)

新たな年 新たなチャンス

2020年も素晴らしいクルマを手に入れるチャンスが約束されている。

問題は、いつ、何を購入すべきかということであり、中古車市場に影響を及ぼす可能性のある今年の
トレンドや出来事を予想してみた。

フォルクスワーゲンeゴルフ

さらには、現時点ではお買い得だが、もう直ぐ手の届かなくなる可能性のあるモデルも気になるところだろう。

007シリーズ最新作の公開やユーズドEV市場の拡がり、根強いディーゼル人気、さらには、より手ごろなプライスタグを掲げるようになってきた素晴らしいモデルたち。

こうしたすべてが2020年の中古車市場に影響を与えることになる。

是非素晴らしい中古車選びをお楽しみ頂きたい。

フォルクスワーゲンeゴルフ(2014年〜)

掘り出し物を発見:フォルクスワーゲンeゴルフ35.8kWh、2017年下期登録、走行距離1万4500km、1万9500ポンド(278万円)

期待外れだったかも知れないが、2020年、フォルクスワーゲンがEV市場に大攻勢を掛けようとするなか、EVのゴルフはそのポジションをしっかりと固めることに成功したようだ。

eゴルフは2017年のバッテリー容量拡大に伴いフェイスリフトを受けており、スタンダードなゴルフと同じ改良が施されているのだから、手に入れるべきは全面的に熟成が進んだこうしたモデルということになるだろう。

2020年も手ごろなユーズドEVに対する需要に支えられ、その価格は安定しているに違いない。

ジャガーIペイス(2018年〜)

掘り出し物を発見:ジャガーIペイスS、2019年上期登録、走行距離1万1300km、4万9999ポンド(712万円)

ジャガーIペイスのような高級EVは、まだユーズド市場で自らの立ち位置を探っているところであり、揺籃期にあるこうしたモデルの価格決定権は市場が握っている。

だが、こんな状況もそう長くは続かないだろう。

ルノー・ゾエi(2015年〜)

掘り出し物を発見:ルノー・ゾエR240 iダイナミック、2016年上期登録、走行距離2万7400km、1万2750ポンド(182万円)ジャガーIペイス

2015年からバッテリーを含んだ「i」グレードのルノー・ゾエを購入することが出来るようになった。

われわれは「バッテリー所有型」と呼ばれるこのスキームを気に入っており、多くのゾエのオーナーも同同じ意見のようだ。

2020年にはこうしたゾエの価格高騰が見込まれており、手に入れるならいまのうちだ。

ランドローバー・ディフェンダー(1990年〜)

掘り出し物を発見:ランドローバー・ディフェンダー110 2.2 DPF XS、2014年上期登録、走行距離11万1000km、2万5000ポンド(356万円)

幸運が重なることなどない。

2020年、より高価なプライスタグを掲げた完全新設計の新型が登場することで、ディフェンダーの人気と価格は高騰するだろう。

さらに、新型ディフェンダーにインスパイアされたイネオス・グレナディアへの期待も高まっている。

つまり、こうした市場の興奮や価格がピークに達する前に、オリジナルの1台を手に入れるべきだということだ。

おススメは「掘り出し物」でご紹介しているような、2.2Lか2.4Lのディーゼルエンジン搭載の高年式モデルとなる。

アストン マーティンDBSスーパーレッジェーラ(2018年〜)

掘り出し物を発見:アストン マーティンDBSスーパーレッジェーラ、2018年下期登録、走行距離1万3000km、17万2000ポンド(2450万円)

新車のDBSスーパーレッジェーラを手に入れるには22万5000ポンド(3205万円)が必要だが、ユーズドモデルであれば17万5000ポンド(2493万円)から見つけ出すことができる。

だが、高い人気を誇ったこのモデルを、こうした値段で手に入れられる状況が長く続くなどとは思わないほうが良いだろう。

アストン マーティンDBSスーパーレッジェーラ

ダニエル・クレイグが最後にボンド役を務める映画への出演は、このクルマへの注目を高め、価格の高騰を招くことになるだろう。

マツダMX-5(日本名:ロードスター)2.0(2018年〜)

掘り出し物を発見:マツダMX-5 2.0 160PSスポーツナビ、2019年上期登録、走行距離2万9000km、1万5000ポンド(214万円)

春の到来までまだ時間のあるいまこそ、2018年登録のMX-5 2.0を購入するタイミングだ。

だが、MX-5 2.0であればなんでも良いという訳ではない。

2018年末に登録された160PSモデルの価格は、よりパワーを増して充実した装備を持つ2.0Lバージョンの登場によって下落が進んでいる。

それでも、このパワーが少ないモデルも依然として素晴らしいドライビングの楽しみを味わわせてくれることに変わりはなく、その価格は単に人気の低下を反映しているに過ぎない。

トライアンフ・スタッグ(1970年〜1977年)

掘り出し物を発見:トライアンフ・スタッグ3.0、1977年登録、走行距離18万5000km、1万3000ポンド(185万円)

2020年はスタッグ誕生50周年であり、いまも2万6000台が生産されたうちの35%が現存している。

1万ポンド(142万円)程度から程度良好で信頼性の高いスタッグを見つけ出すことは出来るが、「ハッピーバースデイ」の歌声が高まるにつれ、最高のコンディションを保った車両の価格は上昇していくだろう。

BMW i8(2013年〜)

掘り出し物を発見:BMW i8、2015年上期登録、走行距離4万8300km、4万1000ポンド(584万円)トライアンフ・スタッグ

新しい高級プラグインハイブリッドモデルの多くが、登録されたその瞬間から価格下落に見舞われるのであり、i8も例外ではない。

このガソリンハイブリッド・スポーツカーの新車価格は11万5000ポンド(1638万円)だが、現在、低走行で5年落ちの個体を4万5000ポンド(641万円)で手に入れることが出来るようになっている。

実際、中古車市場の相場情報によれば、登録後1年で走行距離1万6000kmのi8の価格は、2年前と比べ2万ポンド(285万円)下落していると言う。

だが、一旦市場がこのクルマをお買い得なモデルだと評価し始めれば、価格は下げ止まり安定していくだろう。

ポルシェ911(996型)(1998年〜2004年)

掘り出し物を発見:ポルシェ911 3.6、2002年上期登録、走行距離8万4000km、1万9995ポンド(285万円)

この911初の水冷モデルは長年お買い得な状態が続いていたが、いま価格上昇の気配が見え始めている。

リア・メインシールやインターミディエートシャフトといった不具合への対策が施された車両が、より多く市場へと供給されるようになっており、カレラ2クーペは言うに及ばず、カブリオレやタルガといったモデルも非常に魅力的な存在だ。

ポルシェ911(996型)

選ぶべきは初期の3.4Lエンジンを積んだモデルよりも、フェイスリフト後の3.6Lモデルとなる。

フェラーリ360(1999年〜2005年)

掘り出し物を発見:フェラーリF360スパイダー、2002年上期登録、走行距離5万2000km、4万4900ポンド(640万円)

毎年、「バーゲン」と呼ぶべきフェラーリが登場しているが、今年はオールアルミのF360がその称号を得ることになる。

よく探してみれば、3万5000ポンド(499万円)あたりでもくたびれた1台を見つけ出すことが出来るかも知れないが、それなりのコンディションの個体を手に入れるには、4万5000ポンド(641万円)程度が必要だろう。

360はフェラーリとしては珍しく使い勝手の良いモデルであり、自宅ガレージでも対応可能なメンテナンス性をも備えている。

購入時には数多くのチェックを行う必要があるが、そんななかでも特に注意すべきはエンジンマウントとタイミングベルトテンショナーのベアリングであり、3万2000km程度で振動によるダメージが出始める。

オープンモデルの場合、ラムシールからの漏れが発生していないか、フードの開閉動作中に動きを止めてチェックしたほうが良いだろう。