2トップを形成したFW石原直樹とFWタリク

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[2.21 J1リーグ第1節 湘南2-3浦和 BMWス]

 12年ぶりに湘南ベルマーレに復帰した35歳が開幕“第1号”を挙げた。「1号っていうのは意識はしていなかったですが、早い時間に決めて試合を落ち着かせたいと思っていた」。2トップの一角で先発したFW石原直樹が先制弾。前半7分、左サイドからMF鈴木冬一が入れたクロスにフリーで飛び込み、強烈ヘッドで叩き込んだ。

 クラブ史上初となるメモリアル弾で幸先良く先制に成功。試合の入りは良かったが、2-2で迎えた後半40分に決勝点を献上し、惜しくも開幕黒星。「ゴールは狙っていたのでまず一つ取れたことは自信になる」と述べた石原は「勝ち点を拾わないと意味がない。内容だけじゃなく、結果を求めないと苦しくなる」と悔やしさをにじませた。

 今季、プロキャリアのスタートを切った古巣に12年ぶりに復帰した。35歳のベテランFWは経験を積んで古巣に帰還し、チームを牽引する覚悟だ。「カウンターなのか、しっかりつなぐのか、メリハリだったり時間の使い方というのはいろんなチームで見てきていますし、強いチームはそれができる。湘南は若いチームなので、苦しい時間帯のゲームコントロールはしっかりプレーや言葉で修正していきたい」と力を込めた。

 今季、湘南は新たに3-5-2の布陣を敷く。同じく今季新加入のFWタリクと組んだ2トップの連携については「ワンタッチで何回かお互いにパス交換できた。まだ数えるほどしかプレーできていないのでもっと良くしていきたい」と向上を見据えた。

 相棒のノルウェー代表FWにも絶好のチャンスが訪れたが、2トップは明暗が分かれる結果となった。後半20分にMF山田直輝のゴールで2-2に追いつくと、さらに後半25分、エリア内に侵入したDF石原広教の突破を阻んだDF鈴木大輔がハンド。一度は流されたプレーにビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入し、湘南がPKを獲得した。勝ち越しのビッグチャンスだったが、キッカーを務めたタリクのシュートは大きく枠を外れた。

 痛恨のPK失敗となったタリクは「なぜこうなってしまったのか…難しい。自分としても初めての経験」と悔やみつつ、「これも含めていい経験になると思う。次に向けて100パーセント準備したい」。石原も「次にどう生かすかが大事。またみんなで修正しながら、いい準備をしたい」と次戦に切り替えた。

(取材・文 佐藤亜希子)