流した涙の数だけ強くなる。誰よりも負けず嫌いな俳優、世古口凌の歩んだ道のり

冬の陽射しを浴びて微笑む彼は、天使のように愛らしかった。

2018年12月、初舞台。以来、1年とわずかの時間でミラクル☆ステージ『サンリオ男子』 〜ハーモニーの魔法〜(古賀康弘役)、『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』〜Night of Blossoming Stars〜(春川宙役)など話題の舞台に次々と出演。

次なる舞台は、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.2-のシブヤ・ディビジョン“Fling Posse”飴村乱数役。今、多くの人がこうささやいている――次に来るのは、世古口凌だと。

そんな注目度の高さとは対照的に、これまでの道のりは険しかった。SNSを更新しても、コメントも「いいね」もつかない。「自分のことを見てもらえない時期があった」と本人も苦笑いで振り返る。

性格は、根っからの泣き虫。オーディションに落ちるたびに、厳しいダメ出しを受けるたびに、大粒の涙を流してきた。

だけど涙の理由は、決して弱いからじゃない。むしろその逆。できない自分が悔しくて、もっともっとうまくなりたいという、負けず嫌いの涙だ。

そしてその涙が、今この場所まで彼を連れてきてくれた。世古口凌は、涙の数だけ強くなる。

撮影/宮坂浩見 取材・文/横川良明
ヘアメイク/中川恵理(AFLOAT)

初恋は中3。中二病のせいですぐフラれました(笑)

今年で24歳になる世古口さん。小さい頃はどんなお子さんだったんですか?
すごく泣き虫でした。5〜6歳ぐらいまで、お母さんがちょっと離れただけで泣くっていう困った子みたいな時期があって。よくお母さんから「強くなりなさい」って言われてました。
いちばんギャン泣きした記憶は?
けっこうたくさんあると思うんですけど……。(考え込んで)あ、そうだ、小学1年生の終わりに埼玉から横浜に引っ越したんですよ。新しい土地でゼロから友達を作るのが不安で、学校行きたくないってずっと泣いてました。
たしかに転校は不安ですよね。
あまりに行きたくなくて、学校に行くふりをして、近くの地区センターで本を読んで、授業が終わった頃に家に帰るっていうのをやってました。

でも学校から連絡が来て、すぐバレました(笑)。そこからまた泣く泣く学校に行くようになって。
そこから友達ができたキッカケは?
小2で九九の練習をするじゃないですか。うちのクラスでは九九を9の段まで言えないと教室に入れない、というルールがあって。でも僕はできなさすぎて教室に入れなくて、また泣くっていう(笑)。
本当に泣き虫だったんですね(笑)。
そのとき、そんなに話したことがなかったクラスの男の子が「教えるから一緒にやろう」って声をかけてくれて。そこからだんだんみんなと親しくなって、学校生活も楽しめるようになりました。
習いごとは何をやってました?
いっぱいやってましたよ。テニスに水泳に空手にサッカーに。「やってみる?」って言われたらとりあえずやってみる性格で。でも、どれも嫌っていうわけじゃないけど、夢中になれるほどやりたいかといわれるとそんなにっていう感じで。結局どれも続かなかったですね。
では、当時好きだったものといえば?
ゲームですね。とくにハマっていたのは、『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』。引っ越したばかりで友達がいなかった頃は、ポケモンを交換して周りの子と仲良くなる「ポケモン作戦」をやっていました(笑)。
初恋はいつですか?
中3です。相手は小学校からずっと一緒だった子なんですけど、なぜか中3のとき、急に好きになって。
そういうとき、自分から告白できるタイプですか?
できないタイプなんですけど、そのときはしました! 最初はメールで告白しようと思ったんですけど、本を読んだら「メールで告白はよくない」って書いてあって……。
ちゃんと勉強したんですね(笑)。
地味に勉強してて(笑)。その勉強の成果を出すために勇気を出して告白して、それで付き合うことになったんですけど、すぐフラれました。
え? どうして?
当時、僕が中二病でして……(苦笑)。ちょっとカッコつけたがって、合唱コンクールでポッケに手を突っ込んで口パクしてたんですよ。それが致命的で。その子は指揮者もやってたので、そんな僕を見て、「ダサい」ってフラれました(笑)。
中二病だった当時の自分に声をかけるとしたら?
恥ずかしいと思えよ、と。そのうち後悔するぞと言ってあげたいです(笑)。

憧れの人・神木隆之介くんの神対応に震えました

では、俳優を目指したキッカケを教えてください。
『ALWAYS 三丁目の夕日』という映画が好きだったんです。昭和のあの街並みとかって映画を通さないと経験できないし、観ることもできないし。映画に触れることで、こんな時代があったんだなって知れるのが楽しかったというか。
もともと物語自体が好きなんですか?
好きですね。それこそ『ロード・オブ・ザ・リング』とか海外系のファンタジーが好きで。たぶん、日常生活では味わえない世界に対して憧れがあったんだと思います。
それで、自分も俳優になりたいと?
ただ、ずっと口には出せなくて。高3まではほとんど何もしませんでした。

当時の僕ってすごく流されやすい人間だったんですよ。人に嫌われたくないとか、友達でいてほしいっていうのでいっぱいで、「これ行こうよ」って誘われたら、気が進まなくてもついていったり。自分の意見がなくて、今もですけど、当時はもっと自信がなかったです。
自信がないのはどうして?
たぶんそういう人間なんです。常に自分に納得がいかなくて。もしかしたらそれは理想とする人間像が高すぎるだけなのかもしれないですけど、いつまで経っても全然追いつけない。

でも俳優さんって常に堂々としていてカッコいいじゃないですか。人前に立つ仕事だし、人からあれこれ言われるけど、それでも自分で道を切り開いていく。自分とは大違いで、だからこそ俳優になったら流されやすい自分を変えられるのかなと思ったんです。
当時から憧れている俳優さんはいましたか?
神木隆之介くんです! 最初に神木くんのことを知ったのは『千と千尋の神隠し』で。そこから『妖怪大戦争』とか、最近だと『3月のライオン』とか、神木くんが出演している作品は好きでよく観ています。

じつは僕、一度、神木くんに偶然お会いしたことがあって。
え。そうなんですか?
僕が今の事務所に入ったのが20歳ぐらいの頃なんですけど、偶然渋谷でお見かけして。「神木くんだ!」と思って、勇気を出して声をかけさせてもらったんです。そしたらすごく優しく対応してくださって!

「LIBERAという事務所に所属しています、俳優の世古口凌です」って僕が挨拶したら、『るろうに剣心』とか『君の名は。』とかいろいろ作品の話をさせてもらえて。お別れするときに「じゃあいつか共演できるのを待ってますから」って、神木くんのほうから手を差し出してくれたんです。もう震えながら握手しました……(感動)。
神木くん、なんていい人……。
本当ですよね。街中で、僕みたいな全然知らない人に声をかけられて、なんでこんなに気さくに対応してくれるんだろうって。「こんなに人間って震えるんだ?」っていうぐらい、もうずっと震えが収まらなかったです(笑)。以来、ずっと神木くんが僕の憧れで、いつか何かの作品でご一緒できたらと思っています。

何がダメだったのか。落ちた舞台のチケットを取って勉強

それで、高3から養成所に通い始めて。20歳のときに今の事務所に入られたそうですね。
そうです。いろんな事務所のオーディションを受けて。今の事務所は、男性がいないところがいいと思ったんです。

事務所に男性俳優の方がいたら、その人のセットで仕事をもらえる機会があるというのはわかっていたんですけど、あえて、いないところに行ったほうがイチから自分でチャンスを作っていけるし面白いなと思って。それで、事務所のホームページを見たら男性がいなかったので、応募してみようと。
LIBERAはローラさんやダレノガレ明美さんなどモデルの方々が多い事務所ですが、けっこう戦略的に考えていらしたんですね。
考えすぎるのが悪い癖、ともよく言われるんですけどね(笑)。でも、そういう1つひとつの選択が大事だとは思っていました。
事務所に入ってからはどうでしたか?
最初の半年から1年ぐらいはなかなか仕事が決まらなくて。まだ受けられるオーディションもそんなにないし、せめて何かできることをしようと思って、映画を観たり、舞台を観たり、芝居のワークショップを受けたり、写真を撮られる練習をしたり。何もないなりに必死にもがいていましたね。
まだ当時は大学生ですよね。
そうです。しかも大学は横浜だったんで大変でした。毎日授業が終わると、都心まで出てきてレッスンを受けて。ワークショップがない日は、下北(下北沢)の小劇場に行ってお芝居を観たり。
大学生ってイベントとかサークルとかいろいろ誘惑が多いじゃないですか。キャンパスライフを楽しんでいる同級生を見て、心がグラついたりしませんでしたか?
それはなかったです。というのも、授業が終わってすぐに電車で都心に行ってたので、全然友達ができなくて……(笑)。

2年生になってからちょっとずつ友達ができたけど、それでも頭の中は、どうやったら俳優になれるかでいっぱいだったから。むしろ大学の友達に「このまま大学に通っていてもやりたい方向に進めるわけじゃないし、辞めようかな」って相談していました。
それだけ俳優業に夢中だったんですね。作品のオーディションを受けたりもしていたんですか?
はい。ただ、最初はなかなか通らなくて。それこそ本気で悔しかったときは泣いていました。

むしろ、悔しいというよりも「絶望」って感じなんです。みんな、「オーディションは落ちるものだから、あまり考えすぎなくていいよ」って言ってくれるんですけど、僕はそうは思わなくて。

落ちるっていうことは、他に誰かが受かっている。だったら、受かった人はなんで受かったのか知りたいし、自分はなんで受からなかったのか考えちゃうんですよね。

でも、落ちても何がダメだったのか、理由を教えてもらえないのが当たり前の世界。それじゃ先に進めないなと思って、なんで落ちたのか知るために、落ちた舞台のチケットを自分で取って観に行ったりもしていました。
その想いの強さがスゴいです。ご覧になって何か学べたことはありますか?
やっぱり、選ばれた人は堂々としているんですよね。自信を持たずにオーディションへ行っても選ばれるわけがない。だから、どんなにできないと思っても、自信を持ってやることが大事なんだなって。そこからオーディションの臨み方が変わった気がします。

初舞台の初日は、ひたすら悔し泣きでした

俳優として初めての舞台は、サンリオピューロランドで上演しているミュージカルショー『MEMORY BOYS〜想い出を売る店〜』(以下、「メモミュ」)でした。これもオーディションですよね?
そうです。合格の連絡をもらったときはすごくうれしかったです。公演期間が半年あるので、大学も休学して、この作品に集中しようって決めました。
稽古の思い出といえば?
声の出し方から立ち方、歩き方まで、言われてないことは何もないっていうぐらい、1から100までダメ出しをもらいました(笑)。僕が出演したのは2018年の12月からなんですけど、その前まで先代キャストのみなさんがやっていて。先輩たちの動画を観て動きを真似してみたら、「気持ちが入ってない」って言われたり。
外側を固めすぎてしまったんですね。
でも歌に入るタイミングは決まっているから、それまでにお芝居を繋げなきゃいけなくて。お芝居だからといって、全部自分のペースでやれるわけじゃない。そういう難しさを感じました。
そんなふうにボロボロにダメ出しをされた日はどうするんですか?
とにかく乗り切るぞ、と。それしかなかったです。稽古が終わったら、家に帰ってひたすら動画を観て練習したり、僕の演じたルバートはバイオリニストの役だったので、バイオリンの練習をしたり。ひとりでできることは全部、家で練習しようと思って。むしろ家に帰ってからが本番みたいな気持ちでした。
記念すべき初日はどうでしたか?
自分的にはできたつもりだったんですけど、演出の先生にたくさん指摘されてしまって。僕の役は感情の流れを大事にしなくちゃいけない役だったのに、そこが全然見えてこないとか。
ツラい……。それでどうしたんですか?
泣きました(笑)。他のメンバーもいる中、帰りもずっと泣いてて。僕、泣くと、すぐ殻にこもっちゃうんですよ。で、ひとりで帰ろうとしたら周りのメンバーが「大丈夫だよ。気にするなって」って励ましてくれて。共演者のみんなには本当にいろんな面で支えてもらいましたね。
初日でそれだけ厳しく言われてしまうとかなりヘコむと思うんですけど、どうやって立て直したんですか?
無理矢理でもいいから、とにかく気持ちを切り替えて。言われたことをひたすら特製ノートにメモって、それを出番の直前まで見て、(舞台)袖にハケてきたらまた見てっていう、その繰り返しでした。
その特製ノート、いつか見たいです。
めちゃくちゃですよ。たぶん何が書いてあるのか、絶対わからない(笑)。

自分を見てもらえない時代があったからこそ、今が幸せです

「メモミュ」の公演期間は半年間でした。卒業の日はどんな気持ちでした?
「わ、ついにこの日が来た」っていう感じで。さびしいというよりは旅立ちというか。すごくすがすがしい気持ちだったのを覚えています。
最終公演の板の上で感じたこと、今も覚えていますか?
覚えています。半年のあいだ、何度も観に来てくれたお客さんもいて。泣いている方々もたくさんいました。

(公演期間中は)手紙もたくさんいただいたんですけど、闘病中の方が「退院したらまた来ます」って書いてくださっていたりとか。そういうみなさんの声に、半年間やってきてよかったなと思いました。
初めてファンの方ができるって、どんな気持ちでした?
新鮮でした。ずっと自分のことを見てもらえなかったので。

その前にAbemaTVの『私の年下王子さま』という番組に出させてもらって、そこから僕のSNSをフォローして応援してくれる方もいたんですけど。

舞台ってやっぱり、僕のいる場所にみなさんが会いに来てくれるので感覚が全然違うし、そんな場を与えてもらえるのは恵まれているなって改めて思いました。そういう環境が欲しくても、ずっとなかったので。
誰にも見つけてもらえない時期があったからこその喜びですよね。
最初の頃は本当にもがいていました。Instagramも3年前ぐらいからやっているんですけど、最初の頃はフォロワーが60人ぐらいとかで。頑張っていい写真を投稿してもコメントもつかないし、「いいね」の数も多くないし。

1回、写真をあげたらコメントがついて。うれしくて見てみたら、英語で「boo」だったんです。やっとついたコメントが「boo」ですよ! さすがに悲しかったんで削除しました(笑)。
(かわいそうだけど、ちょっと面白い……)
そういう時代を考えると、本当に今はありがたいです。僕が何かアップするたびにみなさんがコメントをつけてくださったり、「いいね」を押してくれたり。手紙も全部読ませてもらっています。応援してくれる人の存在って本当に力になるんだなって、自分が応援される立場になって改めて実感しました。
ちなみに最終公演では泣きました?
舞台の上では泣かなかったですけど、終わってから演出の先生が「これでお前もプロとしてちゃんとやっていけるから、自信持っていけよ」と言ってくださって。その言葉がうれしくて大泣きしました(照)。
改めて、その涙の理由を説明するとしたら?
自分が積み重ねてきた苦労が、そこで一気に報われたのかなと思います。半年という短い時間ではありますけど、1日1日、どうやったらもっとよくなるかを必死で考えて。何かができるようになったと思ったら、また怒られて。その繰り返しの波を乗り越えられたことに涙が出ました。

「可愛い」と言われるのは、むしろラッキー

「メモミュ」が終わったのが2019年の6月。そこから7月にSCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』、11月にミラクル☆ステージ『サンリオ男子』 〜ハーモニーの魔法〜(以下、『サンリオ男子』)、12月から今年2月にかけて『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』〜Night of Blossoming Stars〜(以下、『あんステ』)と出演が相次ぎました。いわゆる「2.5次元舞台」という存在は昔から知っていましたか?
養成所に通っているときに知りました。初めて観に行った2.5次元舞台がライブ・ファンタジー『FAIRY TAIL』で。同世代の俳優がいっぱい出ているのを観て、「こんな世界があるんだ、自分もやってみたい」と思うようになりました。
2.5次元舞台に出演するときに大切にしていることは?
演じるキャラクターに自分を寄せていくことを大事にしたいと思っていて。だから、稽古中とか本番中はなるべく、素の髪型も役の髪型に近づけるようにしています。もちろん本番ではウィッグをつけたりもしますけど、普段の格好から寄せていったほうが、より役に入っていける気がして。
そういうことを意識するようになったのはいつ頃からですか?
はっきりと考えるようになったのは『サンリオ男子』からです。そのキャラクターを好きなファンの方がたくさんいる役だったので。僕の演じた古賀(康弘)は(サンリオキャラの)「こぎみゅん」が大好きな男の子だったので、僕も稽古中はちっちゃいこぎみゅんのマスコットをリュックにつけたりして。
『あんステ』ではアイドルユニット「Switch」の春川宙役でした。
宙はゲーム研究部に所属しているので、自分も普段からみんなとよくゲームをするようにしていました。

『あんステ』は2.5次元の中でも大きな作品のひとつ。まさか自分が出られるとは思っていなかったんですけど、「メモミュ」をご覧になった方が声をかけてくださって、あのときの経験がこうやって今につながっているんだなって、なんだかうれしくなりました。
総じて可愛い男の子の役が多いかなと思うのですが、可愛さを出すために工夫していることってありますか?
あまり自分から何か繕おうとは思っていないです。俳優っていろんな顔を持っていたほうがいいじゃないですか。今はありがたいことに可愛さを求められることが多いので、ちゃんとそれに応えられるようにしたいなとは思っています。
可愛いと言われること自体に抵抗はありますか?
全然ないです。むしろカッコいい人のほうが多いので、狭き門で戦えるという意味ではラッキーなのかなと。

乱数の二面性が強いところにグッと来ました

5月から始まる『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.2-(以下、『ヒプステ』)で演じるシブヤ・ディビジョン“Fling Posse”の飴村乱数も、見た目は可愛い男の子ですね。
そうなんです。ただ、乱数は可愛いだけじゃなく二面性があって。どのキャラクターも個性的なんですけど、その中でも乱数はいちばん二面性が強いキャラクターだと思います。僕もそういう二面性のある人間が好きなんで、そこにすごくグッと来ました。
ご自身にも二面性が強いところが?
ありますよ〜。腹黒の塊だと思います(笑)。
世古口さんの腹黒エピソード、聞きたいです!
なんだろう……。あ、電車で目の前の席が空いたから座ろうと思ったのに、いきなり横入りされたら「なんだよ!」って思います(笑)。
わかります(笑)。じゃあ『ヒプステ』ではまた別の一面を出せそうですね。
そうですね。可愛いだけじゃないっていうのはすごく楽しみなところで。乱数は声も変わるので、そこはすごく大事にしたいなって。
ラップの経験はありますか?
ないんです。カラオケでも全然歌ったことがなくて。なので、レコーディングに入るまでにひたすらデモ曲を聴いて。あとは、原作の乱数の曲をずっとループしていました。
レコーディングはどうでしたか?
難しいですね。急に早口になったり、ゆっくりになったり、テンポが独特で。1ヶ所だけ全然テンポがわからないところがあって、レコーディングではたくさんやり直しました。
とても大変だったんですね。
練習でできたと思ったら本番ではできなかったりして。大変でしたけど、乱数のラップは楽しみながら歌えるので、難しいって頭を抱えつつも楽しいレコーディングでした。

ずっと自信はないままかもしれない。でも、それでいい

きっとこれから世古口さんの姿を見る機会がどんどん増えていくと思うのですが、2020年に達成したいことはありますか?
まずは個人をちゃんと確立すること。「俳優・世古口凌」としてもっと知ってもらえるようになりたいです。

やっぱり僕自身の人間性をもっと見てもらいたいなというのがあって。僕の趣味だったり、好きなものだったり、そういうものを知ってもらって、共感してもらって、そこから役者としても人間としても好きになってもらえたらうれしいですね。
そのためにもますます人間性を磨いていかないと、ですね。
そうなんです。だから腹黒い部分は消していかないと(笑)。

あ、でも最近は、電車で座ろうとしたところに誰かが来たら、ちらっとそっちを見て、目で頷いてどうぞって譲るようにしています(笑)。何事も心を広く持たないとダメだなって。
素晴らしい(笑)。同世代にたくさんの俳優がいますが、ライバルと思う人は?
いないです。あんまり周りをライバルと思うことがなくて。どちらかというと、仲間意識のほうが強いです。
では、仲のいい俳優仲間といえば?
(『サンリオ男子』や『あんステ』で共演した)大崎捺希くんや宮崎湧くんには仲良くしてもらっています。大阪公演中は、夜一緒にご飯を食べに行ったり、部屋で一緒にホラー映画を観たり(笑)。
ふたりといるときの世古口さんの立ち位置は?
イジられることが多いです(笑)。でも、僕が落ち込んだときは「もっと自信持っていいよ」ってアドバイスをくれたりして。ふたりともすごくいい人なんです。
今もまだ自信はない?
ずっとないと思います。もちろんある程度の自信は必要だと思うんですけど、あまり自信がつきすぎるとダメだと思っていて。常に納得いかないくらいのほうが、かえって天狗にならないかなって。何があっても天狗にだけはなりたくない。まあ、僕の性格的になれないと思いますけど(笑)。
そんなふうに思うのはどうして?
やっぱり、自分の憧れが神木くんだからかなって気がします。あのとき、まったく見ず知らずの僕にも優しくしてくれたことがずっと心に残っていて。僕も、たとえどれだけ有名になっても誰に対してもエラそうな態度をとらず、あったかく接することができる人でいたい。神木くんみたいになることが、僕の目標のひとつです。

チャームポイントは「手」。世古口凌の一問一答!

A.せこりょ or せこりょう

俳優仲間には「せこりょ」か「せこりょう」って呼ばれることが多いですね。
A.ラケット競技

今も時間が空いたら、近くの地区センターに行って、卓球やバトミントンをやっています!
A.お気に入りのカフェに行くこと

コーヒーが好きで、いろんな豆のコーヒーを飲み比べたりします。ウッディな感じのお店が好きで。オープンキッチンみたいに中の様子が見えたり、コーヒー豆が並んでいたりすると、僕の中でポイントが上がります。
A.アウトドア派

美容院とか整体とか、メンテナンスに行くようにしています。
A.「そうなんだ。」

相槌系が多いかな。あ、あと「逆に」ってよく言う気がします。たまに、別に逆のことを言ってないのに「逆に」って言ったりもします(笑)。
A.完全に話す側です。

相手の話を食ってでも自分の話をする(笑)。それが悪い癖だってよく言われています……(反省)。
A.手

僕、手が小さいんですよ。たぶん男性同士なら手の小ささは誰にも負けません!(笑)
A.シャワーを浴びる

シャワーは熱いほうが好き。それで眠気をとります。
A.食べます。

よく食べるのは、納豆ご飯とバナナ、ヨーグルト。食べるものにはなるべく気をつけるようにしています。
A.バナナ

3本100円とかで売ってるんですよ! 栄養価が高いし、腹持ちもいいし、安いし最高ですね。たまに気分がいいときは1本100円のいいやつを買います(笑)。
A.ケーキ

チーズケーキかモンブランが好きです。脂っこいものは控えるようにしているので、そのぶん、甘いものは食べちゃいますね。
A.うさぎ

よく言われるのは、うさぎですね。うさぎはさびしいと死ぬって聞きますけど、僕はさびしいときは音楽を聴いて乗り越えます。

よく聴くのはバラード系。flumpoolさんの『証』とかコブクロさんの『流星』を聴いて、思い切り曲の気分に浸ります。
A.どこかの国の王子様

ヨーロッパとかにありそうなお城に住んで、白タイツを履いているような王子様になりたいです!(笑)
世古口凌(せこぐち・りょう)
1996年11月5日生まれ。神奈川県出身。B型。2018年12月、「MEMORY BOYS〜想い出を売る店〜」で初舞台。主な出演作にSCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』、ミラクル☆ステージ『サンリオ男子』 〜ハーモニーの魔法〜、『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』〜Night of Blossoming Stars〜など。5月より、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.2-に飴村乱数役で出演。

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、世古口凌さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2020年2月25日(火)12:00〜3月2日(月)12:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/3月3日(火)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから3月3日(火)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき3月6日(金)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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