三浦成美

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 2020年、いよいよ東京オリンピックイヤーに突入した。日本女子代表(なでしこジャパン)にはメダル獲得の大きな期待がかかることになる。そんななでしこジャパンで不動のボランチに君臨するのが三浦成美だ。昨年のワールドカップでは全4試合に出場。欠かすことのできない戦力となった成長著しい22歳を直撃した。(取材日1月15日)

―昨年終盤は日テレ・東京ヴェルディベレーザの試合になでしこジャパンの試合が重なる超過密日程を消化されました。お正月はしっかりと休まれましたか?
「はい、しっかり休めました。でも12月もそうでしたが、卒論が多く残っていて……。実は、まだ終わっていないんです(笑)。テストもありますし、過密日程でしたが、大学の方も結構ヤバかったので、本当に時間を有効に使ってという感じでした。お正月もそれで時間を取られてしまいました」

―そんな状況で11月末からアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のプレ大会、E-1選手権、皇后杯を戦われていたんですね。
「でも大変でしたけど、自分には意外と合っているなと思いました。何より試合がいっぱい出来たことがよかったです。最後の皇后杯の決勝の時はみんなボロボロだったけど、全員の力がまとまって、自分たちのサッカーをやって締めくくることが出来たことが一番気持ち良かったと思います」

―昨年はワールドカップなど様々な経験をされました。三浦選手個人としても大きな飛躍を遂げる1年になったのではないですか?
「私もいろんな経験をさせてもらった一年だったなと思います。ワールドカップは全てが初めての経験で、世界のレベルを痛感させてもらいました。あんなに悔しい経験をしたことが人生で初めてだったので、そこからまた自分を見つめ直すきっかけになりました」

―2016年にU-20ワールドカップも経験されていると思いますが、やはり違いましたか?
「全く違いました。相手の速さ、強さは親善試合で感じていたけど、それ以上にワールドカップという大会規模、サポーターの雰囲気が全然違っていました。いろんな方からメッセージを頂けて、勝手にパワーが出てくるという感覚も初めてでした」


―三浦選手が契約するナイキは、女子アスリート支援に力を入れています。今後の飛躍を目指すためにも心強いですね。
「女子を取り上げてくれて、価値が上がっていくということは素晴らしいことだと思います。私も普段の態度であったり、サポーターと関わるときの一言はこれからの女子サッカーに影響すると思っています。自分は親しみやすいと思って貰えるようなプレーヤーになりたいので、オフの間のイベントに参加させてもらえることはとても嬉しい。これからも自分らしく、いろんな人とかかわっていきたいです」

―ナイキはサッカーで言うと、女子の高校選手権をスポンサードしています。日テレ・メニーナ出身の三浦選手からみて、選手権はどのような大会に見えましたか?
「憧れはめちゃめちゃありました。同じ時期に(私たちが出場する)クラブユースと高校選手権があるんですけど、選手権はすごくテレビで取り上げられているのに、こっちは全くでしたから(笑)」

―やはりそうだったんですね(笑)。ただ今は注目され続ける立場。結果を残し続けないと厳しい意見も聞こえてきます。
「(なでしこジャパンについて) いろいろ言われることはあるけど、中でやっている選手は成長を感じています。お互いが共通理解を持って一個ずつ階段を上っている感覚もあるので、そこは気にせず、自分たちの目標を見ながらやれているなと思います。今年は東京オリンピックがある。そこはもちろん出て活躍するというのが一番の目標。そのためにもあと半年、自分のやるべきことを整理して、一個ずつ積み重ねていければいいなと思っています」

(取材・文 児玉幸洋)