あなたの組織、あるいはチームはビクビクしていないだろうか?デジタルトランスフォーメーション(DX)が求められている時代に意見が言えない、失敗が怖いなどの「恐れ」があるということの代償は大きい。様々な意見がこれまで以上に求められている時代に、どうすればいいのか?米国のビジネス誌Incの記事「How to Reverse a Culture of Fear By Doing This 1 Thing」を見てみよう。

How to Reverse a Culture of Fear By Doing This 1 Thing

筆をとるのは米国はユタ州で教育訓練サービスを展開する企業FranklinCoveyの事業開発担当上級副社長兼最高マーケティング責任者でもあるScott Miller氏。

いい緊張感が漂っているのではなく、恐れのカルチャーが蔓延ってしまった背景は様々だろう。暴君のようなリーダーの存在だったり、過去に大きな失敗があり、全員がリスク回避・安全志向に向いていたり・・・。だが、その代償は大きい。自由な発想が生まれない、アイディアが出てこないだけでなく、従業員の満足が低下し、退職につながるかもしれない。

業界を問わず人手不足は慢性化しつつあり、そのリスクは大きい。チームを率いる存在なら、このカルチャーはすぐに変えるべきだ、と記事は警告している。組織を抜けるということが、ただ単に人材の喪失だけだと考えるのであれば認識が甘いと言わざるを得ない。企画など個々の発想が何よりも大事な現場では致命的になる。組織の理想とはほど遠い環境が泥存していくことになる。

チームのビクビク、ピリピリした雰囲気をどうやったら変えられるのかーーキーワードは「大目に見る」文化だという。リーダーが寛容になると、「チームはリラックスしてエネルギー、想像力、パッションを成長、学習、貢献に注ぐようになる」と記事は指摘している。スキルや知識を活用して、やってみよう、できそうだという感覚が出てくるだろう。

一方、「大目に見る」ことはパフォーマンスを求めないことではない。メンバーに対しての期待や目標は明確に伝えて、一歩引いたところから各個人が失敗を恐れずにやることを支援することだという。では恐れから大目に見るカルチャーに変えるには、具体的にはどうすればいいのか?以下のようなアドバイスをしている。

・チームが目標を到達すると信じる

いつ・どこで・何をやっているのかを細かく管理するマイクロマネジメントではなく、メンバーが自分でスケジュールを立てて目標を到達すると信じよう。

・フィードバックを与える

メンバーに対しては、定期的に1対1でフィードバックを与えよう。失敗をしたときに注意するのではなく、積極的に話す機会を持つことで、状況の変化もキャッチできるだろう。

・各自がベストを尽くしてほしいことを示す

他人が自分を騙そうとしていると思うタイプか、他人を信頼するタイプか?自信を持って各自のやり方に任せてみてはどうだろうか?

・リスクを取るように励ます

チームメンバーに(結果を報告する限り)新しいことに挑戦してもいいよ、と伝えているだろうか?指示を待っているだけになっていないだろうか?

アクセルを踏まなければならない状況、ブレーキを踏まなければならない状況と組織の状況により異なるもので、メリハリの利いた運用が必要であろうが、畏怖が先行する組織ではアクセルを踏もうにも踏めないということが往々にしてある。