新Microsoft Edgeは日本だけ、なぜ遅れているの? 今すぐ利用する方法と注意点

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マイクロソフトは、約1年をかけてChromiumベースの新しいMicrosoft Edgeを開発し、1月からグローバルで正式配信している。

ただし日本では未だに新しいMicrosoft Edgeは配信されていない。
日本でWindows Update経由で配信されるのは4月1日以降となる。

その理由と、いますぐ新しいEdgeをインストールする方法を紹介する。


●日本における新Edgeの配信(Windows Update経由)は4月1日以降
マイクロソフトのWebブラウザといえば、Windows 10に標準搭載されているMicrosoft Edge(以下、Edge)だ。
マイクロソフトは、2018年12月、新しいEdgeをGoogle Chromeと同じオープンソースのChromiumベースで開発することを発表し、以後、約1年間にわたって開発を続けてきた。

そして、2020年1月から、正式にグローバルで新Edgeブラウザの配信が開始されている。
このため、Windows Updateによって自動的に利用可能になると思っている日本のユーザーが多いかもしれない。
しかし、残念ながら日本では、Windows Updateを通じた配信は4月1日以降となっている。

理由は、新しいEdgeは、国税電子申告・納税システム(e-Tax)に対応していないからだ。
国税庁でも新Edgeで問題が起きることが確認しており、情報が公開されている(記事末のリンクを参照)。

したがって確定申告で新Edgeを利用する人は、このあと説明する手動でのインストールは行わない方がいい。


新Edgeの利用に関する国税庁のページ
(https://www.e-tax.nta.go.jp/topics/topics_new_edge.htm)



●新Edgeを手動でインストールする
新しいEdgeのWindows Updateを通じた配信は4月1日以降だが、確定申告でEdgeを利用しないなら、今すぐ手動で新Edgeをインストールしても問題はない。
新Edgeは、旧Edgeより高速になり、Chromeと同じ拡張機能も利用できるので、いますぐ使ってみたい方は、ぜひ試してみるとよいだろう。
手順は次のとおりだ。


新Edgeのダウンロードページを表示して「DOWNLOAD」ボタンをクリックする。



[同意してダウンロード]をクリックする。



ファイルがダウンロードされたら[実行]をクリックする。



[閉じて続行]をクリックする。



インストールが完了して、新しいEdgeが起動する。


なお、旧Edgeと新Edgeを共存させる公式の方法はないようなので、旧Edgeを利用する可能性がある場合は、インストールしない方が安全だ。

新Edgeのダウンロードページ
Microsoft Edgeをご利用の方へ(令和2年1月30日)(国税庁のページ)
新しいMicrosoft Edgeへのアップグレード(マイクロソフトの公式ブログ)



井上健語(フリーランスライター)