2得点を挙げた横浜F・マリノスのFWオナイウ阿道

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[2.19 ACL第2節 横浜FM4-0シドニーFC 横浜国]

 期待を集めてきた新加入ストライカーがついに結果を出した。横浜F・マリノスFWオナイウ阿道はACLグループリーグ第2節、豪州王者のシドニーFCを相手にフル出場。貴重な先制点を含む2ゴールを記録した他、絶妙なスルーでFW仲川輝人の得点も導き、開幕2連勝に大きく貢献した。

 昨季は浦和から期限付き移籍した大分で10得点を挙げ、今季からJリーグ王者の横浜FMに完全移籍で加入。キャンプでアンジェ・ポステコグルー監督の信頼をつかむと、今季ここまで全公式戦にあたる富士ゼロックススーパー杯のヴィッセル神戸戦(■3-3、PK2-3)、ACLグループリーグ開幕節の全北現代戦(○2-1)で先発起用されてきた。

 しかし、2試合での結果はノーゴール。とくに全北現代戦ではチーム全体が多くのチャンスをつくりながらも決め切れず、決定力という課題が浮き彫りとなった。そこでシドニーFC戦では「チームで狙ったことをやりながら、得点を取れるように」というミッションを胸に試合に臨んでいたという。

 まずは前半12分、強烈な左足シュートで先制点を奪った。「喜田選手がうまく僕のところにくれて、相手と交錯してガチャっとなった。いいところにこぼれて、僕自身もそれまでちゃんとシュートを打てていなかったし、フリーだったので思い切って打った」。相手に当たったボールがドライブ軌道を描き、ゴールネットに突き刺さった。

 さらに3-0で迎えた後半6分、今度はクロスに飛び込む得意の形だった。左サイドを突破したMF遠藤渓太のカットインから、MFマルコス・ジュニオールがペナルティエリア角をえぐった流れ。「渓太が運んでいる時にマルコスが回ったのが見えた」。加入後3戦目とは思えないほど見事な“3人目の動き”だった。

 周囲との連係で言えば、2点目の形も見事だった。DFチアゴ・マルチンスの斜めのパスに反応すると、「相手のプレッシャーが来ていたので僕が触ったら奪われると思ったし、テルくんが走っていたので」とスルーを選択。そのボールを受けた仲川がループシュートを沈め、大きな追加点が入った。

 加入から1か月余り、オナイウは徐々に新天地のスタイルへの順応にも手応えを感じているという。「マリノスに来て、キャンプから少しずつ良くなっていると思うし、試合を重ねるごとに良くなっていると思うし、これからもっと良くなっていくと思う。あとコミュニケーションがしっかり取れているので、それが一番じゃないかと思う」。

 そうした形で充実感を得られているからこそ、ここまでのノーゴールも「そこまで焦る気持ちはなかった」という。この日の試合後には「何よりチームで4点を取れたし、この前(全北現代戦)の反省だった決定機を決め切ること、失点しないことができて良かった」と述べ、何よりチームの勝利を喜んでいた。

 とはいえ、チームの勝利に関わるためにはこうしたアピールを続けることが大事になる。「まだまだ良くなると思う。またACLとリーグ戦では違うかもしれないし、相手も全然違う。もっと突き詰めてどんどん良くなれるよう、個人としてもチームとしても上に行けるようにやりたい」。期待を集める24歳は今週末に開幕を迎えるリーグ戦へ闘志を燃やした。

(取材・文 竹内達也)