記憶に新しい昨年9月の日本戦。ミャンマーは0−2で敗れたものの善戦した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 FIFA(国際サッカー連盟)は現地2月18日、ミャンマー代表に関する調査を進めていると公表した。ミャンマーの全国紙『Eleven』では同国サッカー協会のゾー・ゾー会長も「FIFAとAFC(アジア・サッカー連盟)の調査団がすでに入国した」と明かしている。

 容疑がかけられているのは、昨年10月10日に行なわれたカタール・ワールドカップ2次予選、キルギスとのアウェーマッチだ。ミャンマーが0−7の大敗を喫した試合で、『Eleven』紙は「FIFAがキルギス戦は事前に仕組まれた八百長試合だと疑っている」と説明し、「試合に出場した8選手から、試合の映像などを見せながら事情聴取した模様だ」と報じている。

 一連の報道を受けてゾー会長は、「我々は潔白だと信じる。FIFAはこうした調査を世界中で行なっており、大差が付いた試合は対象となりやすい。全面的に協力するつもりだ」と平然と構えている。第1節のモンゴル戦が0−1で、第2節の日本戦も0−2と敗れたが、ミャンマー代表は健闘を見せて接戦を演じた。そして第3節はアウェーとはいえ、キルギス相手に無残な大敗を喫したのだ。

 キルギス戦の黒星で、ミャンマーは開幕3連敗を喫した。国民と代表選手から不人気だったモンテネグロ出身のミオドラグ・ラドュロビッチ監督が更迭され、前監督でドイツ人のアントワーヌ・ヘイ氏が指揮官に返り咲いた。チームはその後、タジキスタンとモンゴルを破って2連勝を飾り、2勝3敗と持ち直している。キルギス戦は前半だけで5点を奪われており、退場者はひとりも出していない。

『Eleven』紙は「チーム内でなにかしらの動きがあったか。真相は定かでないが、国内リーグでは八百長の嫌疑がかけられた試合がいくつかあり、そのたびにミャンマー協会はウヤムヤにしてきた。FIFAはそうした点も問題視しているのかもしれない」と伝えている。

 
 ミャンマー代表は3月26日に日本代表戦をアウェーで、同31日にはふたたびキルギス戦をホームで戦う。FIFAは「試合の不正な操作に関わった者は最低でも5年の資格停止など、厳しい処分が下される」としているが、日本戦への影響はあるのか。調査の結果が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部