中国・湖北省の病院で働く医療従事者ら(2020年2月17日撮影)。(c)AFP

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【AFP=時事】中国で、新型コロナウイルスと最前線で闘う医療従事者らの子どもたちが学校や高等教育機関に入学を志願する場合、褒賞として試験で加点すると、地元関係者らが18日、発表した。

 新型ウイルス流行の発生地で、大多数の死者が報告されている湖北(Hubei)省の医師や看護師らは、インターネットユーザーや国営メディアから称賛を浴びている。

 中国の学校制度では、試験に大きな重点が置かれ、年少の子どもたちであっても、良い大学に入れる確率が高まると両親が信じる一流校に入学するため、激烈な競争にさらされる。

 湖北省は今回の措置について「同省で最前線に立つ医療従事者らにさらに配慮する」とともに、より「決然」とウイルスとの闘いに臨んでもらうよう激励するものだと説明している。

 関係者らによると、医療従事者の子どものうち、今年高校入学を希望する生徒らには入学試験で10点が加算され、幼児らは公立幼稚園への入園選考で優先されるという。

 ただ、新型ウイルスの拡大に警鐘を鳴らした武漢(Wuhan)の眼科医、李文亮(Li Wenliang)医師をはじめ、医療従事者らの死を大勢の人々が悼んでいるとはいえ、今回の措置についてソーシャルメディアのユーザーらは、湖北省の医療従事者らだけに褒賞を与えるのは不公平だと不満を漏らしている。

 中国版ツイッター(Twitter)「微博(ウェイボー、Weibo)」のあるユーザーは、「ボーナス点だけで既に不公平なのに、それを湖北のスタッフだけに与えるなんて、他省にとってさらに不公平になる。他省からも応援に駆け付けているのだから」と投稿した。

 湖北省は18日の記者会見で、人員増強のため、国内の他の場所から3万2000人超の医療従事者が同省に派遣されてきていると発表している。

 また、褒賞を与えるべきは子どもたちではないという声も出ている。あるソーシャルメディアユーザーは、「両親の献身により子どもが恩恵を得るのは不適切。教育の不公平さにつながる」と指摘している。

【翻訳編集】AFPBB News

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