派遣社員は残業しても残業代をつけてもらえる

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■ 残業がない。あっても残業代がつく

【画像】扶養控除の範囲内や、シフトの希望も調整可能

僕のブログを読んでくれた方の中から「派遣を始めました」と連絡をいただくことがあります。働いてみると「以前より心地よく働けている。収入も上がった」という人がほとんどです。

まず派遣社員は残業がありません。職場によって違うかもしれませんが、派遣社員の時給は高く設定されているので、残業をさせてしまうとその分多くの給与を払わなければいけません。僕の場合は派遣会社からタイムシートをもらって、それに勤務時間と休憩時間を記載するようになっているので、記入した時間分の給料はもらえます。

また直接雇用と違い、派遣社員は外部の人間なので、無理な働き方を強いられることはほぼありません。もし派遣社員にひどい扱いをすると、契約を解消されて人手不足になる上に、二度とその派遣会社から派遣をしてもらえなくなります。なので、基本的には派遣社員が残業を求められることはないし、残業しても残業代をつけてくれます。

以前、派遣で勤めていた施設では、契約書には夜勤の休憩時間が2時間となっていたのに、実際の現場では休憩に入れないことがありました。そこで、働いた休憩時間分の時間を深夜の時間外(いちばん時給が高い残業代)につけました。すると、施設側の人に「待機時間が休憩だ」といわれたので、即派遣会社に苦情を入れました。その結果、時間外は処理されて、次の勤務から休憩時間が確保されました(なぜか派遣の僕だけ)。

■ 時間の調整がしやすい

派遣のよいところは、時間の調整がしやすいこともあります。とくに介護職はシフト制で24時間稼働していないといけないので、勤務時間を短くすることやシフトを固定する、働く日数を減らすなどができます。僕は月8回のみ夜勤をしていますが、これも派遣会社に「労働日数を減らしたい」と相談したら実現できました。

たとえばフルタイムで働く必要がない主婦の場合なら、労働日数を減らすこともできますし、夫の扶養控除の範囲内で働くことも実現可能です。希望すればエージェントが労働時間を調整してくれます。

■ 職場が合わないときは変えられる

派遣で働いていると「この職場、なんか合わないな……」と感じることがあります。そんなときは派遣会社に相談し、次の契約を更新せずに他の職場に移ればよいのです。

契約を解消するにあたって退職届などは必要ありません。非常にドライだと思われるかもしれませんが、退職時にトラブルになることもなく、次に行けるのは精神的にラクです。

契約を解消したら、すぐに派遣会社が新しい職場を探してくれるので、次の月から新天地で働くことができます。このフットワークの軽さが派遣のよいところではないかと思います。

著=深井竜次(レタスクラブニュース)