UiPathは2月17日、RPAソフトウェア「UiPath」導入の標準フレーム・方法論のパッケージ「UiPathメソドロジー」の無料公開を開始した。

RPAは、働き方改革や業務効率化のテクノロジーとして注目されているものの、導入後に十分な投資対効果(ROI)を確保し、効率向上を実現するためにはプロジェクトの規模に関わらず、企業のRPA導入における戦略立案段階から、開発や運用のステージを念頭において導入を進めることが重要となっている。

スモールスタートで導入する場合も将来的な規模の拡大を想定したプロジェクト進行が成功の鍵となる一方で、プロジェクトをどのように進め、どのようなアウトプットを出すことによってスムーズで効果的な導入が実現できるか、といったナレッジはこれまで体系化されたものがなかったという。

UiPathメソドロジーは、導入をスムーズに実現できるようユーザーへの導入支援やサポートで培ったノウハウをもとに、標準フレーム・方法論をパッケージ化した。プロジェクトの段階や状況により、必要なタスクやアウトプットがわかるだけでなく、テンプレートを使用して成果物を作成することでプロジェクトの効率を上げることができ、テンプレートの数は100超、導入におけるすべてのステージにおいて活用することができる。

同社はプロジェクトを「PoCステージ」「パイロットステージ」「強化ステージ」「制度化ステージ」の4段階に分け、それぞれのステージで活用できる4つのメソドロジーを提供する。

RPA導入のステージとUiPathメソドロジー

これら4つのメソドロジーは、プロジェクトの規模や環境・目的に応じて取捨選択し、カスタマイズして利用することができ、最初から大規模導入するケースでも利用できる網羅的な構成になっている一方で、スモールスタートで導入する場合においても最低限のタスクやドキュメントを取捨選択し、プロジェクトの規模拡大に応じて、後からタスクやドキュメントを追加することを可能としている。

UiPathビジネスメソドロジーは、UiPathの導入を決定し、プロジェクトのための戦略立案、組織化、ガバナンス構築、業務分析を行うためのメソドロジー。PoCステージからパイロットステージにかけて、組織におけるRPA実装モデルの定義や、Center of Excellence(CoE)の構築、ガバナンスの検討などに活用できる。

UiPath PoCメソドロジーは、概念実証(Proof of Concept)を実施し、早期のリスク対策や効果検証をはかるために、準備、検証、報告を行うためのメソドロジー。PoCステージの後半からパイロットステージにかけて、PoCとして早期にリスク評価や実現可能性検証、効果測定を実施するケースに加えて、部分的に業務自動化の開発・運用を実施する際の要件定義や開発、テストなどを実施する際にも活用が可能。

UiPath導入メソドロジーは強化ステージ〜制度化ステージで、社内におけるRPAの他部署展開や規模拡大の進行、ベストプラクティスの組織内定着化を図り、自動化を全社展開する際に活用できる。プロジェクトの開発スタイルに応じて、プロフェッショナル開発とEUCの2つに分かれており、プロフェッショナル開発はプロのRPA開発者がプロジェクトに参加し、UiPathのワークフローを開発するプロジェクトにおいて利用できる。EUCは業務部門のユーザーがワークフローを内製するスタイルのプロジェクトにおいて利用を可能としている。

UiPathメソドロジーをダウンロードすると、4つのメソドロジーのフォルダに分かれており、それぞれのフォルダにタスク定義・タスクフロー、ドキュメントテンプレート、ドキュメントサンプルが含まれている。

タスク定義・タスクフロー、ドキュメントテンプレート、ドキュメントサンプルのイメージ

なお、効果的にプロジェクトに活用できるよう、UiPathメソドロジーのオンライントレーニングを今春以降、Webinarで公開を予定している。