モウリーニョがFFP抵触処分のシティにコメント 「上訴が終わるまで疑いの域」

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トッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督が欧州締め出し処分を受けたマンチェスター・シティにコメントした。イギリス『BBC』が報じた。

以前からファイナンシャルフェアプレー(FFP)の件で嫌疑がかけられ、2018年11月にドイツ『Der Spiegel』からクラブ内での不正な財政コントロールの指摘も受けたシティ。欧州サッカー連盟(UEFA)は14日、来シーズンから2年間の同連盟主催大会出場禁止処分と、3000万ユーロ(約35億7000万円)の罰金処分を発表した。

それを受け、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴の意思を示したシティだが、プレミアリーグから勝ち点剥奪や、リーグ2(イングランド4部相当)降格などの処分が下る可能性のほか、主力流失の恐れも指摘され、ネガティブな話題が噴出している。

その一件を巡り、様々な方面から声が挙がるなか、モウリーニョ監督も16日に敵地で行われたプレミアリーグ第26節のアストン・ビラ戦を3-2の勝利で飾った後、自らの見解を示した。また、CASでも覆らず、UEFAの処分が正式に決まった場合についてもジョークを飛ばしながらこう発言している。

「彼らが処罰を受けるか否かはプロセスの最後に確認することになる。UEFAは罰を与えたが、彼らは上訴のチャンスがある。それが終わるまで、マンチェスター・シティは疑いの域だ」

「私はUEFAやFIFA(国際サッカー連盟)が何を分析しなければいけないかを分析するために一瞬たりとも無駄にできない。もし処分を受けることになったら、2018年の2位チーム(マンチェスター・ユナイテッド)が繰り上がりでチャンピオンになるのか否かを尋ねてみないとね」

「興味深い。だが、冗談はさておき、私は静観する。我々は4位や5位を考えず、ベストを尽して、できる限り多くのポイントを積み上げ、できる限り上の順位にトライするだけだ」

なお、アストン・ビラを下したトッテナムは、これでリーグ戦3連勝。順位も1つ上げ、5位に浮上している。