結果は3−0の快勝。しかしペトロヴィッチ監督は内容に顔をしかめた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 2月16日、ルヴァン杯グループステージ第1節、Cグループのサガン鳥栖対北海道コンサドーレ札幌の一戦が駅前不動産スタジアムで行なわれ、アウェーの札幌が3−0の快勝で白星発進を飾った。

 札幌は14分にCKからFWジェイのヘッドで先制すると、徐々に攻勢を強めた鳥栖の猛攻をしのぎ、81分にもDF福森晃斗の直接FKで追加点。さらに試合終了間際の90+2分にもFW鈴木武蔵が華麗な反転シュートでダメ押しのゴールを決め、3発快勝を飾った。

 CKのキッカーを務めた福森の鋭いクロスから、ゴール前で高い打点でしっかりと頭で合わせ、チームを勢いづける先制点を挙げたジェイは、試合後のフラッシュインタビューで得点シーンについて振り返った。

「福森がいつも通りの良いボールを上げてくれて、練習通りにゴールが決められてすごく嬉しいです」

 客席にはアウェーにもかかわらず、札幌の地から遠路多くのサポーターが駆け付け、選手たちにエールを送った。ジェイは最後にサポーターへ、「私たちのサポーターは日本一なので、次のホームでの試合は楽しみにしています。まずは今日、無失点で勝利できたということが非常に大きいと思います。みんなに会えるのを楽しみにしています」と感謝を述べて締めくくった。
 
 試合は、“ミシャ”ことペトロヴィッチ監督が「非常に難しいゲームだった」と語ったように、時間が経つにつれて鳥栖にボールを握られる時間が増えて、我慢の展開が続いた。ボールを持っても、なかなか敵陣深くまでスムーズにボールを運べず、裏へのロングボールが多くなってしまった。その点に関しては、指揮官も顔をこわばらせた。
 
「勝利に関しては満足していますが、内容に関しては私自身、非常に不満足です。ボールは中盤まで運べていましたが、そこから長いボールが多かった。もう少し落ち着いたビルドアップからコンビネーションの形をもっと出せてもおかしくなかったと思います。やはりシーズンが開幕したばかりなので、もう少し試合をする機会が必要なのかなと思います」
 
 内容には不満の色を隠せないペトロヴィッチ監督だが、Jリーグ開幕前のルヴァンカップの初陣で、3発快勝の好スタートを切れたことは、次戦に向かうモチベーションとしても大きな価値があるはずだ。

 今季は、昨シーズン後半戦で足踏みをし、リーグ10位でのフィニッシュとなってしまった悔しさを晴らすべく、この勢いのまま、まずはリーグ戦でスタートダッシュを決められるか。札幌は22日に、アウェーで柏とのJ1開幕ゲームに挑む。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部