提供:週刊実話

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 安価ですぐ温まる使い捨てカイロは、寒さが厳しい冬場に重宝するアイテムです。しかし、使い方を誤ると低温やけどなどを引き起こしてしまうので、気をつけないといけません。

 例えば、皮膚に近いところに長時間貼るのはよくありません。やけどによるダメージは「温度×その温度に接した時間」に比例するといわれ、仮に沸騰したお湯が皮膚にかかっても、すぐにお湯を拭いて冷やせば、ダメージは少なくなります。しかし、使い捨てカイロはひと晩中、つまり5時間以上熱に接する可能性があるので、低温でも皮膚やその下にある筋肉に強く深いダメージを与える可能性があります。温度は低くても接した時間の長い低温やけどは、熱湯でのやけどよりも治りにくいのです。

 カイロを貼る時は下着などの上に貼り、ほのかに温めるようにしましょう。また、お腹や腰を温めたいのであれば、腹巻きを使って自分の体温で温めるのが得策です。

 また、冬場は体を温めたくなりますが、急に熱い風呂に入るのも危険です。温度の急激な変化は血圧を大きく変動させるので、入浴前はあらかじめ脱衣所や浴室を暖めておきましょう。

 また、42℃以上の湯温は血圧の急変化を引き起こす恐れがあるので、できれば41℃以下にしておくべきです。浴槽に長時間浸かると脱水症状が起き、血流が悪化して心筋梗塞などが起こるリスクがあるので、浸かる時間は10分以下がお勧めです。

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監修/井尻慎一郎先生
井尻整形外科院長。医学博士。著書・監修書に『痛いところから分かる 骨・関節・神経の逆引診断事典』(創元社)、『筋肉のからくり 動かし方を変えるだけでコリと激痛が消える!』(宝島社)などがあるほか、論文、講演、テレビ出演などで活躍中。井尻整形外科HPはhttps://ijiri.jp