3月6日から全国ロードショーされる映画「Fukushima 50」の原作者・門田隆将氏(左端)、同作品の監督・若松節朗氏(中央)、出演俳優の和田正人さん(右端)=15日、東京都中央区(渡辺照明撮影)

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 東京電力福島第1原発事故の際、命がけで原子炉建屋に突入した人々を描いた映画「Fukushima 50」(フクシマフィフティ、若松節朗監督)の公開記念トークイベントが15日、東京都内で開かれた。

 原作のノンフィクション作品「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫)の著者・門田隆将氏、映画「沈まぬ太陽」などで知られる若松監督、作業員を熱演する俳優の和田正人さんが登壇し、撮影秘話やテーマを語った。

 門田氏は「地元出身の作業員、福島の人たちが日本の崩壊を食い止め、ここまで復興した。今夏の東京五輪は世界中にその事実をわかってもらえる機会であり、まさにそのためにこの映画がある」と述べた。

 若松監督は「5年がかりで完成した。原作を読んで日本人の持っている自己犠牲の精神、これを再認識した。頑張った人々の存在を世界に知らしめたい。この映画を作って本当によかった」と振り返った。

 和田さんは「この作品はみなさんに涙を流させるために作ったわけではない。そんな演出もない。ただ、試写をみたときに涙が止まらなかった。この作品が日本の未来を思うきっかけになればうれしい」と語った。

 トークイベントの司会は、有元隆志・正論調査室長が務めた。詳報は29日発売の月刊「正論4月号」に掲載される。

 映画は佐藤浩市と渡辺謙が共演する話題作。3月6日から全国ロードショーされるほか、世界70カ国以上での公開が決まっている。

 「Fukushima 50」は現場に残った約50人の作業員のことを指す言葉で、海外メディアが名付けた。