“国会対策の司令塔”立憲・安住氏に密着

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国会では野党が様々な疑惑などをめぐって安倍政権への追及を続けている。政権交代への足がかりをどう見いだしていくのか、国会対策の司令塔に密着した。

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国会で野党は「桜を見る会」の問題などを追及している。

立憲民主党・辻元清美議員「(前夜祭の会計処理は)巧妙に考えられた脱法の方法としか思えないですよ」

安倍首相「政治資金規正法上は一切問題ない」

この他、カジノを含むIR汚職事件、辞任した閣僚による法律違反の疑惑などテーマは山積みだ。政府から納得できる説明をどう引き出すか、野党としての戦略を練る司令塔の一人が立憲民主党の安住国対委員長。

立憲民主党・安住国対委員長「(安倍首相を)厳しく追及していきたいと思います」

日頃から舌鋒(ぜっぽう)鋭く安倍政権との対決姿勢をアピールしている。予算委員会当日の朝、記者出身の安住氏は、質疑前の会議でメディア対策についても指示を出していた。

安住国対委員長「全くマスコミが反応しないと、残念ながら、努力しても報われない部分もある」

国民民主党・渡辺周議員「そこは心がけてもらうようにします」

しかし、野党の悩みはいつまでたっても「安倍一強」を崩せないこと。なぜなのか。安住氏はこう分析する。

安住国対委員長「野党がバラバラだと、自民党けしからんとか、安倍一強終わりだと思っても、選択肢が国民につくれないので、わかりやすい選択肢のもう一つをつくる責任があると私は思う」

「バラバラ」−これは、なかなか克服できない野党の課題。安住氏は野党合流を目指しているが、昨年末から続いた国民民主党との合流協議も見送りとなった。この動きには与党から冷ややかな声も出ている。

自民党・二階幹事長「(野党合流は)特別期待もしてないし、ご自由にと」

先週、安住氏は、地元・宮城県で支援者を訪ねた。そこでは、安倍政権への批判に野党への不満も重なって、厳しい声がぶつけられた。

女性「安倍さんの答弁聞くと、こういう答弁の仕方って通るんだなって。子どもたちが見ていて、こういう言い訳でもいいんだなって(思われる)」

安住国対委員長「野党が弱いから、自民党内に批判勢力がないから、自分の思うままにやれるという意識が、おごりを生んでいるかもしれない」

男性「野党もそうですよ。意思の統一ができないのは誰が悪いんだろうか。お互いの目的意識が薄いんじゃない?」

安住国対委員長「僕は、政権をもう一回取ろうという執念が足りないと思う」

安住氏が足りないという政権獲得への「執念」。立憲と国民それぞれの幹部にその「執念」を問うと…。

立憲民主党・福山幹事長「執念は全く変わらず、逆に言うと、日に日に政権交代の必要性を感じているような状況です」

国民民主党・玉木代表「もう一つの選択肢をしっかり示していくことが、民主主義が正しく機能する上でも必要だと思っています。執念を持って取り組んでいきたい」

両党の合流も見送りとなり、野党各党の支持率も伸び悩むという厳しい現実の中、政権交代への「執念」はいつ実を結ぶのか、先行きはまだ見えない。