チチパス、ズベレフ、メドベージェフが未来のBIG3になれない理由。海外メディアが論じる

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次の世界1位候補とされるステファノス・チチパス(ギリシャ)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、ダニール・メドベージェフ(ロシア)。彼らはロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)のBIG3のような関係にはなれないとTennis World USAが論じている。

一番の大きな理由はグランドスラムのタイトル数だ。現在フェデラーは20個、ナダルは19個、ジョコビッチは17個獲得しており、これは男子シングルスの歴代トップ3にあたる。しかも、今後もその数を積み重ねていく可能性が充分にある。


彼らが初めてグランドスラムを制した年齢を見ても、フェデラーが21歳(2003年「ウィンブルドン」)、ナダルが19歳(2005年「全仏オープン」)、ジョコビッチが20歳(2008年「全豪オープン」)といずれも若い。


一方のチチパスは21歳、ズベレフは22歳、メドベージェフは24歳だが、BIG3がタイトルを独占していることもあり、まだ誰もグランドスラムで優勝できていない。同メディアはBIG3が引退すれば、彼らが男子テニスの主役になると予想しているが、タイトル数や記録の面で追いつくのは事実上不可能で、「未来のBIG3」と称するには言いすぎになるとしている。


そして今のBIG3には想像を超えるカリスマ性があるからだとも論じている。フェデラーとナダルは、2月7日に南アフリカ共和国でのエキシビションマッチで51,954人というテニス史上最多の観客数を集めた。その前の記録は昨年11月にメキシコで行われたフェデラー対ズベレフの42,517人だが、これもフェデラーの人気によるところが大きいだろう。


芸術的なフェデラー、ファイティングスピリッツ溢れるナダル、精密で鉄壁のディフェンスを誇るジョコビッチと、プレースタイルと得意なサーフェスが異なることも人気の要因だろう。


そしてBIG3はテニス界だけではなく、スポーツ界、そして世界全体で広く尊敬を集めていることも挙げられている。「スポーツ界のアカデミー賞」とも呼ばれる「ローレウス世界スポーツ賞」の年間最優秀男子選手賞をフェデラーは5度、ナダルは1度、ジョコビッチは4度受賞している。2月17日に発表予定の今年の同賞にも、ナダルがノミネートされている。


そして彼らは社会活動にも熱心だ。3人とも基金設立しており、子供たちへ投資している。


これらのステータスはテニスの試合で勝利すれば得られるものではない。次の世界1位候補たちは、今のBIG3と同じような活躍を求められてしまうため、そのプレッシャーに耐えるのは大変だと同メディアは論じている。


(テニスデイリー編集部)


※写真は左からチチパス、ズベレフ、メドベージェフ
(Getty Images)