五十嵐章人氏

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 先週末はキャンプ取材で宮崎に行っていたのですが、今後の球界のあり方を示唆するような面白い話を聞きました。

 教えてくれたのは五十嵐章人さん(51)。現役時代には千葉ロッテマリーンズで、1−9番すべての打順でホームランを記録したことが話題となりました。引退後は独立リーグ・武藏ヒートベアーズのGMなどを歴任し、現在はエイジェックスポーツマネジメント(東京都千代田区)に在籍しています。

 この会社はBCリーグをはじめとした独立リーグのセカンドキャリアをサポート。引退した選手を球団の要望に合わせ、バッティングピッチャーやブルペン捕手をはじめコーチ、トレーナー、マネジャーなど、バックヤードのさまざまな人材としてNPBに派遣しているのです。

 今シーズンでいえば、現役選手を含む7名をキャンプ期間限定の契約で、NPBの球団にバッティングピッチャーやブルペン捕手として派遣。そのうち数名が1年契約に変更となりました。

 さらに、ケージの設営やグラウンド整備などの雑用を行うサポートスタッフ25名も派遣。球団からすれば、まずキャンプで人柄や実力を見極めた方が、いきなり1年契約を結ぶよりさまざまな面でリスクが少ない。選手サイドからすれば、セカンドキャリアとして球界に残るチャンスが多くなります。

 「まだ球団によっては、『うちは自前のメンバーで足りていますから』って門前払いのところもあるんですが、地道に売り込んで行きますよ」と五十嵐さん。

 一般社会でも雇用の形は多様化していますが、球界でもトレンドになっていくのでしょうか。球団、選手がウィン−ウィンとなる可能性を持った画期的な取り組みに注目です。(フリーアナウンサー・松本秀夫)