舞台で初ヒロインを務める早川聖来さん(乃木坂46)にインタビュー

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3月20日の東京公演からスタートする、舞台『スマホを落としただけなのに』で、舞台作品としては単独初ヒロインを演じる早川聖来さん(乃木坂46)。恋人が落としたスマホをきっかけに、事件に巻き込まれていく女性・稲葉麻美を演じる。映画化もされた大ヒット原作の舞台化で、ヒロインに抜擢された早川聖来さんに、作品に対する思い、舞台で演じることなどについてインタビューしました。

【画像を見る】舞台『スマホを落としただけなのに』で、単独初ヒロインを演じる早川聖来さん(乃木坂46)

■ 本気で恐怖を演じると… たぶん、かわいい顔なんてできないですよね(笑)

――『スマホを落としただけなのに』はとても有名な作品ですが、まずは出演が決まった時の気持ちを教えてください。

【早川聖来】こんなに大きな作品に出演させていただけるとは思っていなかったです。「舞台出演が決まった」とマネージャーさんから聞いて、「どんな作品なんですか?」と質問したら、この舞台で! しかもヒロインと聞いて本当にびっくりしました。

――今回は、共演者のなかに乃木坂46のメンバーもいませんね。

【早川聖来】はい。実は、同じ現場に乃木坂46のメンバーがいないのは、ほとんど初めてで。グループとしての活動とは違って、早川聖来として作品に参加させていただくので、正直、最初は不安でいっぱいでした。

私を知らない方も舞台を観てくださった時に、きちんと演技を見ていただけるように、「あの娘、乃木坂46の娘なんだって」と驚いていただけるように頑張りたいです!

――全力で作品に取り組まれることで、また演技力に磨きがかかりそうですね。

【早川聖来】演技力がさらに身についたらうれしいです! 前回、『乃木坂46版セーラームーンミュージカル』(2019年10月〜11月にかけて上演された、早川聖来さんの出演舞台)が終わった時には、成長できたなと自分で思える部分がたくさんありました。

今回も、作品自体をいいものにできたらと思いますし、この作品を通じて今後の乃木坂46の活動にもプラスになる経験を得られると思いますので、ひとまわりもふたまわりも成長して、さらに乃木坂46に貢献できたらいいなと思います。

――稲葉麻美は恐怖におびえている役柄ですが、どのように演じていこうと思っていますか。

【早川聖来】稲葉麻美は、恐怖を感じながらも、その内側に打ち明けられない秘密を抱えている女性です。なので、ただ怖がっているかわいそうな被害者… というだけでなくて、何かを秘めていそうな、その奥行きみたいなものを表現できればと思っています。

――恐怖を演じるとなると、ふりきった演技をしなければならないかもしれませんね。

【早川聖来】そうですね。本気で恐怖を演じると… たぶん、かわいい顔なんてできないですよね(笑)。

――今回の作品とは関係なく、これまでの人生で怖い思いをされたことはありますか?

【早川聖来】小学生の時に、学校からの帰り道で、お化け?を見たことがあります。とても怖かったので走って家まで帰ったことを覚えています。振り返らず、そちらを見ないように走りました。

――息を切らして帰宅をされて、お母さんには不思議に思われませんでしたか?

【早川聖来】母には何も話しませんでした。というか、話せませんでした。怖くて!

――誰にも言えない恐怖を体験されたこと、今回の作品に活かせそうですね。

【早川聖来】はい、そうかもしれません(笑)。

■ 舞台でしかできない、私にしかできない稲葉麻美を演じたい

――舞台に出演されることの魅力を、改めて教えてください。

【早川聖来】私は乃木坂46のライブも大好きです。それは、目の前にお客さんがいるからなんですけど、自分のアクションに対して、目の前で反応があるのは舞台も一緒で、その反応を体で感じながらステージに立てるのが、いつも本当に楽しいなと思っています。

たとえば、緊張するシーンなら、客席のなかに強張った表情のお客さんを見つけると、私もドキドキしてきますし、目の前で笑顔になっている人を見ると、その反応をお客さんと私とで、直にお互いで体験できているのが、すごくいいなぁって思います。今回の作品でもそんな体験を舞台上でできることが楽しみです!

――逆に、舞台ならではの難しさはどんなところでしょうか。

【早川聖来】毎日、違うところかもしれません。会場が変わっても違いますし、日によってお客さんが変わるだけでも空気が変わります。私たち演じる側も、日によってコンディションが違っていて、すごく心が揺れる日もあれば、意外と気持ちの波が安定している日もあります。

共演者の方との掛け合いでは互いの心情が微妙に反映していって、そういうのに左右されながら日々舞台を作っていくのが難しいところだと思います。

でも、それが不安と同時に、楽しみでもあります。日によって違うことで、新たな発見ができたり、新しい感情になったりもすると思いますので。

――お客さんの反応も、日によって違うとよく言いますね。

【早川聖来】そうなんです。セーラムーンの時にも感じたのですが、上海公演では爆笑が起こるポイントだったり、日本のお客さんとは明らかに反応が違っていたんです。今回はすべて国内での公演ですが、きっと日によってお客さんの反応も変わってきますので、それを上手く活かせるように、“生もの”であることを楽しめたらいいですね。

――最後に、ファンの方へひと言お願いします。

【早川聖来】すごく不安もありますが、一所懸命に頑張らせていただきます。映画や原作、それぞれに魅力があると思いますが、舞台にしかできない、私にしかできない稲葉麻美を演じて、『スマホを落としただけなのに』の世界をお届けできるように共演者と一丸となって頑張っていきますので、ぜひ劇場に足を運んで見に来てくださったらうれしいです。いや、見に来てほしいです! 絶対来てください(笑)

撮影=田中智久 取材・文=千葉由知(ribelo visualworks)(東京ウォーカー(全国版)・ウォーカープラス/野木原晃一)