新型コロナウイルスの感染者が国内で次々と確認される中、各地の保健所などに設置されたウイルスに関する電話相談窓口に「心配で検査を受けたい」といった問い合わせが殺到している。

 自治体の中には電話回線を倍増させるなど態勢を強化する動きもあるが、相談数は今後さらに増加が見込まれ、対応に苦慮する所もありそうだ。

 13日に医師の感染が初めて確認された和歌山県。和歌山市の保健所には1月下旬以降、1日平均10件の相談が寄せられていたが、14日は受け付け開始から1時間で46件に上った。

 同市は電話回線を急きょ4回線から10回線に増やして対応した。感染拡大を懸念したり、検査を求めたりする相談が多く、担当者は「正しい情報を確認し、過剰に心配することなく適切な行動をお願いしたい。不安の一掃に努める」と話した。

 中国人観光客の激減で雪まつりの来場者が前年比26%減少した札幌市は、14日に新たに相談窓口を開設した。「旅行後に熱が出たので心配だ」「マスクや消毒液が買えない。どうしたらいいのか」といった相談が寄せられているという。

 神奈川県内で初の死者が確認されたことを受け、横浜市でもウイルス検査を求める相談が増加した。ただ、検査を受けられるのは渡航歴や濃厚接触などの条件があり、担当者は「症状があり不安な人を安心させられる検査キットがそろっていない」と困惑。「インフルエンザのように簡易検査ができるよう早く整えてほしい」と強調した。

 電話相談窓口は厚生労働省や各都道府県も設けている。