当たればすごいが(C)日刊ゲンダイ

写真拡大

【山崎裕之のキャンプ探訪2020】

衝突必至か…日ハム栗山監督と新監督候補のビミョーな関係

 三塁側ベンチからグラウンドに出ると、私の姿を見つけた栗山監督がレフトから走ってきた。相変わらず気配りの人で練習中はよく動き、選手を観察。いろんなスタッフと話し込むシーンが印象的だ。

 昨季はマルティネスと上沢の故障でローテが組めず、苦肉の策としてショートスタートを導入した。

「今年ですか? どうしてもローテの谷間ができてしまうので考えている」と監督は言った。

 先発投手に苦しみながらも防御率(3・76)はリーグ3位。もう少し得点力(560=リーグ5位)があればと悔やまれる。

「うちは有望な若い選手が多いので楽しみですが、昨年は長打が少なかったですね(93本塁打=同6位)」

 監督はこの点も課題にあげた。

 そこで期待したいのが3年目の清宮だ。昨季はオープン戦で右手首を骨折。秋にも右肘関節形成術を受け、今は二軍キャンプで調整中だ。守備練習ではスローイングは控えているが、打撃練習では快音を響かせているそうだ。

 バットの芯に当たれば鋭い打球を遠くへ飛ばす能力は天性だ。しかし、育った環境のせいかおっとりしているように感じられる。確実性を上げると同時に、内角球のさばき方、相手投手の研究とやるべきことはたくさんある。

「ハングリー精神というのか、そういうものが出てくれば楽しみなんですが」

 栗山監督も一皮むけてほしいと願っている。

 清宮と対照的に、練習量が多いのが近藤だ。居残りで1時間以上バットを振り込み、下半身主導のフォーム固めをしている。

 過去2年、出塁率が4割を超えた攻撃陣のキーマンだ。栗山監督は、「かつての小笠原(現ヘッド兼打撃コーチ)のイメージが強い」という。昨年は外野と三塁で起用した。今季の近藤はポジションをある程度固定したいようだ。

 三塁には巨人から移籍してきたビヤヌエバもいる。長打力があり守備もまあまあうまい。巨人のときから使える選手と思っていた。パワーのある右打者だ。三塁とDHで近藤との併用になるのか。

(山崎裕之/野球評論家)